映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の感想

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久々にアドレナリンが出た。

映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が、オレの中で大ヒット。

 

オレは、CDや、本や、DVDは、滅多に買わない。

死ぬ時には所有物が段ボール1箱分しか無いってのが理想的だと思ってるからな。

自分が死ぬ時には所有物(遺品)が段ボール1箱分だけってのが理想

 

でも、久々に思った。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のDVDなら、買ってもいいかなって思えた。

 

今回も、

オレの相方の通称「大福」が勝手に借りてきたDVDだったので、

オレは一切の予備知識を持たずに映画を観た。

 

大体いつも、大福がひとりでDVDを見始めて、オレはブログ書きながら、それをチラ見する、というところから始まる。

そして、面白そうだったら、ブログを書くのをいったん止めて、大福と一緒にDVDを観る、というパターンなので、基本、予備知識一切なし。

 

タイトルも知らない。

主演も、監督も知らない。

周りからの評価も受賞歴も知らない。

今回も、一切の先入観を持たないまま「バードマン」を観る事が出来た。

 

映画「バードマン」は、ぜひみんなにも観てほしいので、可能な限りネタバレはしない。

 

ただ最初に言っておくと、これは決して「万人向け」の映画ではない。

実際、相方の大福は、どこが面白いのか全く分からない、と言った。

 

そして、「バードマン」は

ゴールデングローブ賞で最多7部門にノミネート

アカデミー賞では最多9部門にノミネート

されていて、素晴らしい映画であること自体は間違いない。

(主な各国の映画賞を全部足すと50冠を超えてると思う。)

 

観る人が観れば、超絶面白いが、

ただ何となく生きてる奴の心には全く響かない映画だ。

 

オレの相方の大福は、ただ、ぼ~っと生きている。

だから「バードマン」の良さが全く理解できなかった。

でも、だからこそオレは、大福の事が大好きなんだけどね。  

 

 

映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』日本版予告編

『バベル』などのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督を務め、落ち目の俳優­が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いたブラックコメディー。人気の落ちた俳­優が、ブロードウェイの舞台で復活しようとする中で、不運と精神的なダメージを重ねて­いく姿を映す。ヒーロー映画の元主演俳優役に『バットマン』シリーズなどのマイケル・­キートンがふんするほか、エドワード・ノートンエマ・ストーンナオミ・ワッツらが­共演。不条理なストーリーと独特の世界観、まるでワンカットで撮影されたかのようなカ­メラワークにも注目。
(C) 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
配給:20世紀フォックス映画
作品情報:http://www.cinematoday.jp/movie/T0016565
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/birdman/ 

 

それでは早速レビューと行きますか。映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観たオレなりの感想。ネタバレ極力なし。

 

まず、非常に攻撃的。映画自体が。

攻めてる。

よくぞこんなやり方をスポンサー連中が許したな…

って思うくらい、野心に満ち溢れている。

 

一歩間違えば大衆には、まるで理解できないシロモノになりかねない。

実際、THE・大衆の代表=大福(オレの相方)は、まるでピンと来てなかった。

 

興行的にも大失敗する可能性が非常に高い「作り方」になっていて、

オレとしては、すでにその

「前のめりに突っ込んでいく覚悟」自体に心を打たれた。

 

そして、

どうしようもなくクソ映画になりそうな地雷的なモノを

才能のある監督が、勇気をもって撮影した時に、

こういう凄まじいことが起こるのかと驚嘆した。

 

撮影、そして音楽も最高だ。

 

オレの中でのベスト1映画「ファイトクラブ」へのオマージュが満載。

以前のエントリーでも書いたが、オレは過去に観た全ての映画の中で最も好きな映画がデヴィッド・フィンチャー監督の「Fight Club(ファイト・クラブ)」だ。

 

ネコデミー大賞受賞作品「ファイトクラブ

gattolibero.hatenablog.com

 

ネタバレになるから言わないけど、「バードマン」の中にはファイトクラブへのオマージュが、大量にちりばめられている。

(多分、10個以上はあるだろう)

 

一度目は、純粋に楽しんで観てもらいたいが、

3度目、4度目に観る時には

「あれ?このシーン、ファイトクラブを意識してるよね?」

そう思いながら観てみるのも面白いかもしれない。

 

エドワード・ノートンと殴り合うとか、完全に確信犯(笑)

 

 

ファイトクラブ」と「自由ネコブログ」が好きな人なら「バードマン」は楽しめるはずだ。

おそらく、オレのブログを面白いと感じて頻繁に読みに来てくれてる人なら

「知性」と

「ユーモア」と

「熱い魂」を

持ち合わせているはず(笑)

 

きっと「バードマン」を楽しめると思う。 

 

ただ、長いものに巻かれるようにして、達観してるフリをして、つまらん人生を生きてる連中には、何が何だか分からん映画だろうと思う。

 

あと、バカとか、感受性が鈍い人にも、向いていないかな。

そういう人には、「アバター」をオススメします。

 

 

「バードマン」の画像を探していて公式ツイッターを発見。各界著名人のコメントをどうぞ。

 

「映画監督は見ない方がいいかも知れない」by 山田洋次

まさにコレ。才能の差に愕然とするだろうな。

 

オレが最も信頼している映画評論家、バカ正直で熱い町山智浩からも高評価。

 

2大スター夢の競演。ひつじのショーンもバードマンに!

 

スタッフ&キャストがバードマンについて語っています。

 

 

演劇界の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチ(小林 一三)も絶賛。

ケラリーノ・サンドロヴィッチは、ミュージシャン、劇作家、俳優、脚本家、演出家、映画監督をこなす、いわゆる天才、鬼才。)

 

 

そしてこの人が最も熱い。樋口尚文(映画評論家 / 映画監督)

「バードマン」観ないなら、映画ファンなんか辞めちまえ!!とまで言い切っています。

リンク先の批評が激アツ(笑)!

 

 

そして!

元AKBの前田敦子もバードマンに言及!

 

結局、他のどの文化人のバードマン評よりも、

あっちゃんのこのツイートが一番、反響があったという皮肉(笑) 

 

 

 

 「俺は鈍感な男で 今は人生もない」

f:id:gattolibero:20160416191532j:plain

https://twitter.com/Birdman_MovieJP/status/591209929526022145