「全部ダメ」ってのは言い過ぎか。
あるいは「スポーツに限らず全ての団体がダメだよ」って意見も聞こえてきそうな気もしますが…。
ふと思ったんですよ。
「たとえ理不尽なことであろうと後輩は先輩に絶対服従」みたいな空気、日本の部活にはありますよね?ある種のパワハラみたいなものが平然とまかり通っている。
特に体育会系の部活なら顕著だと思うデスよ。
そして、そういう風土の中で育った元選手が今度は組織を運営する側となり・・・
昨今、日本のスポーツ団体では、内部告発のような行為が頻繁に発生しておりますね。相撲然り、レスリング然り、アメフト然り、ボクシング然り。
いちいち挙げていくとキリがないんですけど、ホントね、ここ数年、あるいは、ここ数か月とか、どんどん暴かれていってますね。
これさ、最近急にスポーツ団体の質が落ちた、ってわけじゃなくてさ、やっと今、おかしいことをおかしいって、口に出せるような社会になってきた、ってことだと思うんだよね。
今までは、ただ単に、被害をこうむった人々が泣き寝入りしてただけでさ。
問題自体は昔からずーーっと、連綿とね、果てしなく続いていたんだと思うんですよ。
最近になってようやく、例えば…「me too」だっけ?
「勇気をもって告発しよう」みたいな流れになってきたから、スポーツ団体の腐敗とか歪みが露出するようになっただけでさ。
腐ってたのは、昔からだったと思うんだよね。
今、露呈している問題だって、おそらく氷山の一角に過ぎない。
本当はもっともっと、ねじ伏せられている、隠蔽されている問題が山積みだと思うんよね。
体育会系の世界だと、選手は監督に絶対服従、後輩は先輩に絶対服従、みたいな空気、あるじゃないですか。最近はどうか知らんけど。
このへんの考え方が、ある意味「諸悪の根源」なんじゃないかなって気もするんだよね~。
監督なり先輩が、人徳のある立派な人間だった場合は「絶対服従」でも機能するかも知れんけどさ、中にはイカレてる監督や先輩もいるわけじゃん?人として腐ってる場合もあるわけじゃん?
そんな中でさ、「先輩が『カラスは白い』と言えば、カラスは黒ではなく白いのだ」みたいなね、そんな無茶苦茶な掟が適用されちゃってさ、恐ろしく狂った閉鎖社会が出来あがってたりするわけじゃないですか。
間違えていることに対して「間違えていると思います」と指摘することを許さない空気。
これがね、あると思うのよ。日本の体育会系社会。
んで、そんな腐った空気を胸いっぱいに吸い込んで大きくなった若人たちが、桜舞い散る季節に学校を卒業し、様々な経験を経て、今度は組織を運営する側になる。
そりゃ、ダメだろう。
ダメになる確率、超高いよ。
『闇のアンガールズ』の異名をとる田中理事長と山根会長。
2人はお互いをどう思っているのだろう…。
日本の体育会系の部活動の場合、教育とか指導とかが、限りなくパワハラと近いんじゃないか?
竹刀で叩くとかさ、大声で罵倒するとか。ビンタするとか。罰として炎天下の中グラウンドを50周させるとか。
そんなの指導でもなんでもない。
無能な指導者だから、そうやって暴力や恐怖で支配するんだよね?
有能な指導者なら、そういうことしないんじゃないの?
海外ではどうなんだろうね。
スポーツの指導者が、選手をビンタしたり、悪質タックルを強要したりするんだろうか。
少なくとも、先進的な国では、そういう問答無用の軍隊式?トレーニングに近いものは、もう取り入れていないんじゃね?
とにかく、日本の場合、やたらパワハラまがいの指導ってのが多過ぎるし、また、厄介なのが、それが当たり前になってる、ってとこだと思うんだよね。
実際、やってる方も、どこからどこまでが指導で、どこからがパワハラか、分かってなくてビンタしてると思うんよね。特に昔気質の老監督とか。
そういうの、根本的に教育じゃないよ、暴力や恐怖で選手をコントロールするってのは時代遅れなんだよ、ヘタすりゃ犯罪なんだよ、って誰かが忠告しないといけないんだろうけど、絶対服従システムのせいで、誰も何も言えない。
レスリングの栄監督とか、全然、パワハラの意識なかったかも知れない。
でもさ、それって、
ナチュラルに、当たり前のようにパワハラしてた、パワハラできる環境だった、ってことなんだよね。
栄監督に対して、誰も注意できないし、誰も意見できない。
そういう環境だったってこと。
これ、闇が深いよ。
そして、おそらくレスリングだけじゃないんよ。
なんかさ、情けなくなってくるよな。
日大のアメフト部とか。
あの監督、人としてはクズじゃん。
生徒に犯罪ギリギリのプレーを強要してさ、バレたら、私はそんなの指示していませんって、生徒に罪を擦り付けて。
トカゲのしっぽ切りじゃねぇっつーんだよ。
相当悪質だし、とんでもない輩ですよ。
そんな人間が人の上に立つとか、どういうことなんだよ。
でも。
でも、そんな監督が率いたチームが大学日本一になったんだよね?
名監督ってことなんだよね?
あの事件が無ければ、内部告発が無ければ、今でも名監督と呼ばれているわけだよね?
あの悪質タックルが、故意かどうか、もっと微妙なギリギリのプレーだったとしたら、監督の悪事は公にならないまま「名将」と呼ばれ続けているわけだよね?
そう考えると、頭痛いよな…。
選手や子供たちへの教育の前に、監督やコーチ、先生を指導しないと。根本から変えていかないと。
まず、指導する側を変えていかないとダメだと思うんよね~。
そっち側の「意識」を変えていかないと、根本的な解決にはならんと思うのよ。
「そもそも学校の部活なんて、廃止にすりゃいい」っていう意見もチラッと見たけど、それも一理あるっちゃ一理あるのかもね。
「学校教育の一貫としてのスポーツ」ってのは、そもそも無理があるのかも知れない。
顧問の先生の負担がどうのこうのって問題もあるらしいしね。
ちなみに、詳しいこと知らんけど、ドイツ(だっけ?)には学校のスポーツ部ってのは無いらしい。
みんな地元のスポーツクラブに所属して、そこでスポーツを楽しむって感じですかね。
「部活が無ければ、スポーツ人口は減るし、強い選手が育たないじゃないか!」って意見もあるかも知れないけど、ドイツなんてサッカーめっちゃ強いし。
実際、日本だって、高校のサッカー部に所属せずに、地元のサッカークラブの下部組織を経由して、Jリーガーになる選手、どんどん増えてますよね。
学校の部活を一切経験せずに、プロになることは全然可能。
むしろ、徐々にそっちが主流になりつつある。
環境さえ整えば、サッカー以外の競技でも、同じことは可能なはず。
日本にも、もっとスポーツの文化が根付いてくれるとうれしいな~。
当たり前のように、生活の一部としてスポーツがある。そんな社会になったらいいな~。
ストイックに金メダルを目指すために取り組むスポーツ。
生活の糧を得るために仕事として取り組むスポーツ。
ただ純粋に、楽しむために取り組むスポーツ。
健康やダイエットのためのスポーツ。
いろんな形のスポーツが、もっともっと身近にあっていいと思うんですよ。
海外なんかだと、「筋トレ公園」みたいなのとか、あるみたいだしね。
日本も、カネなんて払わなくてもゴリゴリに筋トレできる公園、どんどん作ればいいのに。
ウクライナのキエフにあるマッチョの聖地。
とんでもなく広大な筋トレ公園「Gidropark」
筋トレ公園に現れたヨボヨボのおじいさんが実は…。
モニタリングっぽいアレ。
結局ね、私はスポーツが好きなんすよ。アイ・ラブ・スポーーーーツ!
スポーツはさ、観る方もやる方も、楽しくないとダメじゃないですか。
(もちろん、真剣勝負の中にある楽しさってのも込みですよ)
義務とか、ノルマとか、「やらされてる感」とかが発生してしまうようでは、日本のスポーツ界に明るい未来はありませんよ。
勝負事なんだからやるからには勝ちたい、そりゃ分かりますよ。
でも、勝つためにズルをする、ってのは本末転倒。
ドーピングするとか、相手に故意に怪我させるとか。そういうのはナシよ。
ズルをアリにしちゃったら、面白く無いし感動しないしそもそもスポーツがスポーツとして成立しないじゃん。
正々堂々と戦うからこそ、だからこそ、意味があるんよね。
ホントに、そこから、スポーツって何だ?何のためにあるんだ?っていう、初歩の初歩から、もう一回、考え直してみてもいいんじゃないでしょうかね、指導者の皆さん。
指導者になるということ、人に何かを教える立場になるということを、もっと真剣に考えるべきなんじゃないのかな。
ただ単に「そのスポーツの経験者です、現役時代実績あります」という理由だけでサクサクと監督やコーチが務まるほど、簡単なものじゃないでしょう。
ましてや、金儲けが上手いとか、狡猾であざとい人間が、それを自分の強みとして指導者の立場にまで登りつめるとか、あってはならんでしょうに。
今の世の中では「勝てば官軍、どんな手を使ってでも勝てばいい」っていう風潮が蔓延り過ぎてんだよなぁ。
そのせいで、いろ~んな弊害が生まれている。
例えば選手が無理して怪我するとか。
先日書いた記事。猛暑の中、熱で脳がやられちゃった高校球児の話。怖すぎる…。
何を書いてるのか、自分でもよく分からなくなってきたので、このへんで〆たいと思います。
え~~とね。
なんでこんなことを書いているのかというと、私はスポーツを愛しているからです。
スポーツをとりまく環境が正常であってほしいと思うのです。
そして。
今は変革の時なのかも知れません。待ちましょう。期待しつつ。
これからきっと、少しずつ良くなる。
全てのスポーツマン、およびスポーツを愛する人々に幸多かれ。
(支離滅裂な文章を最後まで読んでくれてありがとう!)
こんな過去記事もある。