人生が舞台だとするならば、オレはtrickster(トリックスター)の役を演じたいと思っている。
「正義のヒーロー」でも「悪のカリスマ」でもないポジション。
もっと自由に、フワフワと捉えどころのない存在でありたい。
主人公を助けるのかと思えば、おとしいれる。
悪意全開で立ち回っているように見せて、結果的にはより良い方向へ導いていく。
シリアスな場面では茶化し、バカを演じながら核心を突く。
トリックスター
トリックスター (英: trickster) とは、神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を引っかき回すいたずら好きとして描かれる人物のこと。
善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、全く異なる二面性を併せ持つのが特徴。
抜け目ないキャラクターとして描かれることもあれば、愚か者として描かれる場合もあり、時には両方の性格を併せ持つ者もある。
文化的に重要な役割を果たしているときや神聖な役割をしているときでさえ、おどけてみせたりもする。
文化英雄であると同時に悪しき破壊者であり、あるいは賢者であり悪者など、法や秩序からみれば一貫性を欠いた矛盾する役割が属性である。
権威や秩序を壊したり、境界や常識を破ったり、要するに既成の約束ごとをことさらに破ってみせるイメージ
トリックスターは既成の常識や秩序が硬直化し、人々を不当に縛るようになっているときには、批判的な威力を発揮して、束縛を解く働きをする
まったく捉えどころのないポジション。
トリックスターといえば峰不二子。
例えば、ルパン三世に登場する「峰不二子(みね ふじこ)」のポジションだな。
「ねずみ男」も憎たらしくて愛すべき存在だ。
「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する「ねずみ男」も代表的なトリックスターといえるだろう。
ゲゲゲの鬼太郎 : 東映アニメーション TOEI ANIMATION
ねずみ男
主人公・鬼太郎の悪友。人間と妖怪との間に生まれた半妖怪で、善悪の中間に位置するトリックスター。
何らかの利用価値が無い限り、人間にも妖怪にも寄らない中立的立場を取る。
衣服
非常に不潔な布切れ一枚(原作では「ガウン」と表記される)で、唯一の常備財産。200年洗濯した事がない
寄生能力
どんなに困窮しても、他人の生活に擦り寄って最低限の生活を確保する能力がある
水木による評
人間味溢れるねずみ男は水木しげるのお気に入りで、『鬼太郎』シリーズ以外にも短編作品に多く登場する。
水木はインタビューなどで「最も好きなキャラクターは」等の質問には必ず「ねずみ男」と即答している
「トリックスター」と聞くと思い出すのがシルク・ドゥ・ソレイユの演目「KOOZA(クーザ)」
ほぼ主役のポジションなので事実上の立ち位置としては、その名がふさわしくないが、
Cirque du Soleil (シルク・ドゥ・ソレイユ)の演目「KOOZA(クーザ)」にも、トリックスターというキャラクターが登場する。
カッコイイね。
Date Night: Cirque Du Soliel's KOOZA - Complicated Mama
http://ameblo.jp/zondon/entry-10788856866.html
「KOOZA(クーザ)」をナマで観たのが5年も前の事だと気付いて驚愕した。
浦島太郎のような気分だ。
中央にいる縦縞の服を着ているのがトリックスター、横縞の服を着ているのがイノセント。独創的でカラフルな衣装も見所。メイクは約2時間かけて、アーティストが自分自身で行なう。(Costumes: Marie-Chantale Vaillancourt (c) 2010,2011 Fuji Television)
まずは世界22都市で開催されている「クーザ」の概要から説明しよう。「シルク・ドゥ・ソレイユ」は1992年以来、日本公演を重ね、今回は第9作目となる。これまで国内の主要都市で880万人以上を動員しており、年々“シルクファン”が増え続けているところだ。
最新作「クーザ」のテーマは“原点回帰”。1984年、カナダの大道芸から始まった小さなサーカス集団が「シルク・ドゥ・ソレイユ」なのだが、その原点を意識した円形の舞台装置で、真ん中には「バタクラン」と呼ばれる動く塔が存在感を発揮している。インドやパキスタンなどの文化からインスピレーションを受けたという壮麗なセットは、生演奏のステージにもなっている。そこに無邪気な主人公・イノセントと、洗練されたトリックスターが登場するところから物語が始まる。
ここ数年、Cirque du Soleil (シルク・ドゥ・ソレイユ)の日本公演は全部観ている(はずだ)が、「KOOZA(クーザ)」はとりわけ面白かったような記憶がある。
過去のエントリーでも書いたが、「ファイトクラブ」のタイラーダーデンも、時にトリックスター的な役割を担う。