フジテレビやばいな!
「アドラー心理学」について書かれた大ベストセラー「嫌われる勇気」を、何故か刑事ものとしてドラマ化…!!
衝撃の意欲作!
これって、例えば「サザエさんをサイコ・サスペンスとして実写化」くらいの衝撃ですよ?(違うかな)
さっそく、いろんなところにツッコんでいこう!
おーい!みんなー!「アドラー・バージン」の私と一緒に、ドラマ「嫌われる勇気」を通じてアドラー心理学を学んでいこう!
私はアドラーのことを何も知りません。
ただ、すごく背がちっこいおっさんだった、というのはどこかで聞いた気がします。どうでもよすぎるミニ情報です。
「アドラー心理学」ってのが最近では流行ってるみたいですが、内容についてはチンプンカンプンです。
なんなんすか、アドラーって。
あれですか。ドリンクをかき混ぜる棒みたいな。
「嫌われる勇気」?
そして続編の
「幸せになる勇気」?
ほほう…。
ようするにだ、アドラーというオッサンは、
めっちゃ嫌われ者だけど人生をエンジョイしていたジジイ。
という認識でよろしいか。
とにかくね、ああだこうだ言うよりも!
新しく始まったフジテレビ系の刑事ドラマ「嫌われる勇気」を観りゃ分かりますよ!
刑事ドラマですからねぇ。
派手なアクションとかもテンコ盛りだから。多分。
カーチェイスとかもありそう!
主演の香里奈刑事の大開脚!みたいな場面だってあるかも知れませんよ!
脇を固めるNEWSの加藤シゲアキの大股開きなんかもあるかも知れない!
こりゃ見逃せないぜ!!!
【公式】『嫌われる勇気』 (@kirawareru_yuki) | Twitter
ドラマの制作側が、ちゃんとアドラー心理学を理解していないと、どうしようもないグダグダになる可能性が高すぎる。
そもそもね、アドラー心理学って、ちょっと難しいんですよ、おそらく。
理解するのが一苦労というか。
大ベストセラーの「嫌われる勇気」は一応読んだけど
「分かったようで、分からなかった」
そういう人も多いんじゃないでしょうかね。
そんな難解なアドラー心理学を、こともあろうか刑事ドラマに仕立て上げるとか、どういう風の吹きまわしだ!?
しかも、
主演、香里奈かよ!!!
香里奈~!!
そして相棒を務めるのが、
NEWSの加藤シゲアキだからね!
加藤シゲアキ~!!
許す!
可愛かったから!!!
いずれにせよ、これはもうね、一か八かのギャンブルですよ。
嫌われる勇気の刑事ドラマ化。
番組スタッフは嫌われる気、まんまんですよ。
スタッフの魂の叫びが聞こえてきます。
「たとえ嫌われても、俺たちはこのドラマをつくる!」
・・・
よし!合格じゃ!その心意気!
天国からアドラーの声が聞こえてきそうです。
私は、個人的には、このドラマ、興味あります。
ツッコミどころがたくさんあるドラマ、嫌いじゃないです。
それが荒唐無稽であればあるほど好感が持てます。
ポイントは、
「そりゃないわ~~!」
って、何回言わせてくれるかです。
そういう見方、楽しみ方もあります。
ドラマの評価基準は一つではありません。
そして、香里奈のアクションシーンにも期待しています。
カッコいいんですよ、香里奈刑事のトレードマークのハレンチコート姿ね。
あれはやっぱりバーバリーとかのハレンチコートなのかな。
ってかさ、
アドラー心理学の申し子?
主人公の名前が
庵堂 蘭子(あんどう らんこ)
だからね!
ナチュラル・ボーン・アドラー…!!
庵堂 蘭子!!!
ダジャレじゃん!
メイプル超合金の「安藤なつ」を彷彿とさせるわ!
ってかハレンチコートじゃねぇわ!
トレンチコートじゃ!
とにかくみんなも観ておくれやす。
そしてどんどんツッコんでいこう!
おいっ!って。
「嫌われる勇気」第一話を観た感想。
主演女優の演技力次第、って部分、あるんじゃないかなぁ~!
これは難しすぎるだろ!
逆に演技派の女優さんがオファーを断った、ってことさえ考えられる。
アドラー心理学を実践した人間は、あの感じになるのかね?
アドラー知らないからあの感じでOKなのか分からないんだけど。
これ多分ね、
なにかこう…
得体の知れない、善とも悪とも取れないような謎のオーラを身にまとっていて、
それでいて一本筋が通っていて「内に秘めた強い信念」みたいなものを醸し出す存在、
ってところだと思うんですよ、理想的なイメージとしては。
どうだろうなぁ~。
セリフで説明するんじゃなくて、目とか、表情とか、たたずまいで、その強さを表現できないと、ただの変な人になっちゃうんじゃねぇかなぁ~。
香里奈かぁ~。
荷が重いんじゃないかなぁ~。
香里奈が悪いっていうよりも、この企画自体が危険すぎる。
制作側に「嫌われる勇気」がありすぎる。
お前はアドラーか!っていうツッコミを贈りたい。
大事なポイントで香里奈が
ババーン!!!
ってドアップになった時に、
「あっ、香里奈、疲れてるのかな…?」
って思っちゃったからなぁ。
疲れが顔に出てるなぁって、心配しちゃった時点で、こっちはもうドラマに入り込めないから。
「ナチュラルボーンアドラー・庵堂 蘭子」じゃなくて、香里奈だと思っちゃった。
途中から
「香里奈、美人だなぁ~。目の保養になるなぁ~」
とか思って見てる時点で、ドラマの楽しみ方がおかしな方向に行ってしまいました。
もしかすると、もっと演技派の女優さんのところに脚本を持って行ったけど
「ドラマがコケる可能性が高すぎるからお断りします」
って言われたとか、何か裏事情があるのかも知れない。
いずれにしてもね、もうさ、話題性とか、事務所のチカラとか、そういう役者の実力とは無縁のところでキャスティングが決まっちゃうような作品は、ほぼほぼコケますよ、今のご時世。
映画でもドラマでもアニメでも。
逆に、ちゃんと役者の実力でキャスティングを決めた作品は、たとえ出演者が無名だとしても認められるしね。
そういう感じにはなってきてる。
一時期
「とりあえず剛力彩芽をキャスティングしとけばなんとかなるだろ」
っていう作品がドワァ~~~って生み出されたけど、全部ダメじゃんね。
浅い。浅はかすぎる。
こういうところで、制作側の作品に対する姿勢が見えちゃう。
本当に命かけて作品作ってる人はキャスト選びも命かけるから。当たり前だけど。
ちょっと話が逸れるけど。映画『永い言い訳』の西川美和監督と主演の本木雅弘とのエピソードでさ、こんな話があったはず。(うろ覚え)
西川監督がモックン(本木雅弘)に、主役のクズ野郎「幸夫」役のオファー出したんだって。
そしたらモックンはウジウジ言ってなかなかOKの返事をしないわけ。
え~あの世界的に有名な西川監督が自分を指名…!?
西川監督が自分ごときに?
しかも主演だって?
え~~。
なんか下心があるんじゃないかな~。
あやしいなぁ~。
ウジウジ。ウジウジ。
どうせ僕なんかダメだ~。
ウジウジ。ウジウジ。
なんなんですか。なんで僕なんですか。
西川監督いわく
「そう、それです。あなたのその、めんどくさい感じや『嫌なヤツ感』が、主役の幸夫、そのまんまなので。」
モックン、幸夫役を承諾。
妻が死んで、一滴も涙を流せない男の、ラブストーリー。
出演:本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、堀内敬子、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里
原作・脚本・監督:西川美和『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』
こういう監督は、絶対にキャスティングを妥協しない。脇役もみんな、ひとり残らず、めちゃいい演技をする。
(ちなみについ先日、竹原ピストルが第90回キネマ旬報ベスト・テンにて、助演男優賞を受賞)
幸夫のマネージャー役を演じた池松壮亮とかね。
脇役もみんな、ホント~~に上手い。
そういう部分からでも、映画作りを妥協してない感じって伝わってくる。
関連過去記事。
ちなみに、誤解が無いように言っておくと、私は剛力彩芽が嫌いかというと、かなり好き。
絶対、性格いいと思う。
剛力を利用して荒稼ぎしようとたくらんだ周りの大人たちが嫌なだけで、剛力彩芽本人には何の罪もないと思っています。
プロペラダンス、もう4年も前かぁ~。
ダンスの途中途中で一時停止すると分かるけど、うしろで踊ってるプロ?のバックダンサーよりもイイんだよね。(後ろの子たちはあえてアマチュアを揃えたのかな?)
キレがあるのはもちろんだけど、それだけじゃない。
どのタイミングで切り取っても、剛力ちゃんはバッチリ決まってる。
ブレが無い。軸がしっかりしてる。(実際にダンスかじったことある人は分かるはず)
どの瞬間も「絵」になってる。
天性なのか、ポージングを分かってる。
華があるってのはこういうことなのかね。
剛力ちゃん!ガンバレ!
あなたに、この言葉を贈ります!
ランチパック!!
今、気づいたよ。こわいくらい脱線してる。アドラー、全然関係なくなってきてる。
話を戻すか。
「嫌われる勇気」。
結構重要な役どころだったよ?
う~~ん……。
女優…。
最後の方でさ
ふざけんなぁ~~!!
って叫ぶと同時にスローモーションになるシーンがあるんだけどさぁ。
う~~ん……。
・・・・・・・・・
う~~~ん……。
辛かったなぁ~…。
いろいろと。
人生っていろいろあるなぁ…。
一応ね、
犯人の偽装工作がしょぼいとか、
推理に至る経緯に無理があるとか、
ご都合主義でリアリティがないとか、
そもそも大きなくくりで設定に無理があるとか、
今回は、ありきたりな批評はしませんよ。
もうそういう指摘は他の方々が散々してるでしょうから。
もっと特殊な角度から斬り込んでいきたい。
NEWSの加藤シゲアキはよかったね!
たぶんあれ、シゲがシゲのまま「素」で演じていい役どころのような気がする。
演技しなくてもOKかもしれない。
真面目で仕事熱心でイイやつだけど、ちょっとおっちょこちょいで、先輩刑事にいつも振り回されている若手、みたいな設定でしょうかね。
そんなに難しい役ではない。安心してみてられます。
シゲ、はまり役。
最後に。一番気になった部分。香里奈が「昆布茶友の会?」の会合に乗りこんで、犯人と対峙する場面ね。
ツッコミどころはいろいろあったと思うんだけどさ、
一番気になったところだけ言います。
連続殺人事件の犯人とその仲間たちが、昆布茶をすすっている集まりに、香里奈デカが颯爽と乗り込むクライマックスシーンですよ。
ドラマ観てない人は
「犯人たちが集まって昆布茶飲むって?いやいやそんなシーンあるわけねぇだろ!」
って思うかもしれないけど、ホントにガチで、クライマックスシーン、こうだったからね。
さっそうと、ハレンチコートをひるがえしてさ。
香里奈デカが、こう言うわけ。
相変わらずあなた方は、ブランド物の服やアクセサリーに身を包み、ひたすら権威にしがみつく典型的なコバンザメですね。
略
ここは掃き溜めです…!
えぇ~~!!!
このセリフ、いらなくね!?
このディスり、必要あんのかな?
犯人はともかく、その他大勢をディスる必要性、あったのかな?
もしも必要性があるとすれば、それは
このセリフが「アドラー心理学を実践する者」なら、言うべきだし、言わざるを得ない状況だった、という意味合いになると思うんだけど……
そういうことでいいんですかね、アドラー先生!?
天国のアドラーがこのドラマを観ていたら、
「ふむふむ。ワシの教えの通りじゃ。ほっこり」
ってなるのかな。
な~んかね~。
天国のアドラーが、ソファーから飛び上がって、
「いやいやいや、ワシの提唱するアドラー心理学ってそういうことじゃないから!嫌われる勇気とか言ってるけど、ワシの意図してる考え方からズレてるから!」
って、フジテレビにクレームの電話を入れるような気がすんのよ。
「嫌われる勇気」って、
言っても言わなくてもいい発言をして相手を不快にさせて、どんどん嫌われようぜ!
ってことじゃないと思うのよ。
ものすごく分かり易くするために、主人公にあのセリフを言わせたんだと思うけどさ、アドラー心理学を知らない人からしたら、何か勘違いするんじゃね?
事件の加害者でも被害者でもない「昆布茶友の会」のメンバーたちを、
「お前ら権威にしがみつくコバンザメだな!」
って罵倒することの必然性って?
これこそが嫌われる勇気!アドラー心理学の真髄なり!
っていうことだとしたら、アドラーってクソ野郎じゃないですか。
絶対、あのセリフ要らなかったと思うんだよな~。
どうしてもドラマの中で言わせたかったんだとしたら、
「香里奈はその時、心の中でそう思った」っていう演出にするとかさ、
「シゲと二人きりになった時につぶやいた」みたいな感じでもいいんじゃね?
ダメなのかな。
アドラー心理学ってそういうことじゃないのかな。
な~んかさ、ただシンプルに、
言わなくてもいいことを言ってケンカ売ってる感じに見えたんだよなぁ。
いや、アドラー心理学自体、よく知らないからさ。
あれはあれで正解だったのかも知れないけどさ。
どうなんでしょうね。
とにかく!
確実に次週、第二話は面白いはず!
香里奈デカは、いかにしてアドラー実践者へと変貌を遂げたのか?
そのきっかけとなった香里奈少女時代に体験した忌まわしい誘拐事件の全貌が明らかに!
的な内容だと思う!たぶん!
みんな!
「嫌われる勇気」観ようぜ!
そして天国のアドラーと一緒にどんどんツッコもうぜ!
第二話の感想。
アドラー心理学の考え方「目的論」についての回でした。むずかしいっ!