なぜタトゥーは嫌われるのか?(りゅうちぇるの件などを中立的立場から考察)

広告

タレントのりゅうちぇるさんが、妻と子供の名前をタトゥーにして身体に刻んだことを明かした結果、大きな批判を浴びていますね。

さらに、そこにタトゥー肯定派(擁護派)の人々も参戦し、騒動がますます大きくなっているようで。

今回私は「タトゥー?別に…」という傍観者の立場から、何故タトゥーは嫌われるのか?について、客観的に考えてみました。

 

とりあえず、りゅうちぇるのパパの背中には龍の彫り物があるって話の方がビビった。

まずは事の顛末をザックリと。

りゅうちぇる、タトゥー批判に反論「この体で、僕は大切な家族の笑顔を守る」

りゅうちぇるさんは19日、Instagramのストーリーでファンから寄せられた質問に回答する形で、肩に本物のタトゥーをいれたことを公表。

 

「TETSUKOとLINKだよん」と、妻のぺこさんの本名(哲子)と7月に生まれたばかりの息子・リンクくんの名前をタトゥーにして刻んだことを明かした。

 

これに対してりゅうちぇるさんのInstagramには「将来、温泉やプールにリンクくんと行けなくてかわいそう」「テレビに出る回数が減ると思う」「もっとシッカリしたパパなのかと思ってたのに、残念」など、批判的な声が殺到。一部のネットニュースにも取り上げられる騒動にいたった。

 

なるほど。

本題に入る前に軽くジャブ的な意見を。

 

これ、もしかすると「TETSUKOとLINKだよん

がマズかったかも知れませんね。特に「だよん」の部分ね。

 

ふざけてる?とか、ノリでやっちゃったの?とか、思った人もいるのかなぁと。

「軽い気持ちでタトゥー入れちゃった感」が若干漂ってますからねぇ…。

この感じを受けて

「もっとシッカリしたパパなのかと思ってたのに、残念」

という声が上がったのかも知れません。

 

ま、とりあえずね、私個人的には、りゅうちぇるのお父さんの背中には龍のタトゥーが彫ってある、って話の方がインパクトあり過ぎてビビりましたけど。

 

僕のお父さんも、僕が生まれたとき 背中に 龍 (ドラゴンの絵) を入れました。

https://www.instagram.com/p/BmvbjKEhX6x/

 

「背中にドラゴン」って言われると、マジもん?マジな方のやつか?って感じがして。

もしかして、それ…ファッション・タトゥーの領域、超えてんじゃねぇのか?っていう。

 

 

そもそも、何故、タトゥーはダメなのか。温泉やプールに入場禁止なのか。

これさぁ、もしかすると、タトゥー否定派が一番、問題視している部分なんじゃないかな?って気がするんだけどさ。

「だって、タトゥー入れたら、温泉もプールも行けなくなるじゃん!」

っていう意見ね。

 

なるほど、そうね、そうなんだけどさ。

 

これって本当はさ、温泉側も、プール側も、「タトゥー」を禁止にしたいんじゃなくて「刺青」を禁止にしたいんじゃね?

もっとハッキリ言っちゃうと、温泉&プール側の本音としては「タトゥー禁止」ではなくて「ヤクザ&暴力団禁止」にしたいってことなんじゃね?

そういうことだよね?

ぶっちゃけて言うと。

 

ただ、どういう理由があるのか分からんけど「ヤクザ禁止」とか「暴力団禁止」とかは、大っぴらに張り紙できないってことだと思うんだよね。

ちょっとそのへんのいきさつとか、法律上の観点から何かあるのか分からんけどさ、なんかこう、まわりくどい言い方になっちゃってると思うんだよな。

 

ズバッと「ヤクザ禁止」と明言せずに、「ヤクザは刺青入れてるだろうから刺青禁止にしちゃおう」という流れだと思うんよね。

おそらく当時は、ヤクザ以外で刺青入れてる人、ほぼいなかったんじゃないかと思う。

 

んで。

時代が変わって、外国の文化も入ってきて。

ヤクザ以外でも刺青を彫る人が徐々にではあるが増えてきたと。

刺青というよりもタトゥーだよね。

 

ところが、温泉とかプール側としては、その変化に今のところ、対応できていない、ってことだと思うんだよね。

ここ、何とかしないとダメなところだと思うんだけどさ。

なかなかねぇ、名案が浮かばないっちゃ浮かばないんだよね。

「暴力団禁止」ということでOKなのか。

そして、それで本当に暴力団を締め出せるのか?

 

 

もうひとつ考察。もしかすると「タトゥー嫌い」な人は、突き詰めると「バカ」が嫌いなんじゃないのか?

例えばさ、もしもの話だけどさ、

もしも、バカな連中がタトゥーに全然興味を示さなくてさ、タトゥー入れてる人たちが、軒並み、高学歴で、思慮深く、博学な人ばっかりだったらどうよ?

 

IPS細胞でお馴染みの山中教授とかさ。

「歴代のノーベル賞受賞者は、だいたいタトゥー入ってますね」みたいな世の中だったらどうよ?

 

そういう世界だったら、山中教授が

「今回は二の腕にミトコンドリアのタトゥー入れました」

ってツイートしたとしても、みんな

「お…おう。」

としか反応しないと思うんだよね。

 

でも、実際は思慮深い人はあんまりタトゥー入れないんじゃねぇかなって気もするけどさ。

 

まぁとにかくだ、タトゥー嫌いな人って、

タトゥーが嫌いっていうよりも、「後先考えずに、軽い気持ちで平然とタトゥー入れちゃうようなバカが嫌い」ってことだと思うんだよね。

 

短絡的で、考えが浅く、気分屋で、俺スゲー!で、俺を観てくれ!的な、そういう、めんどくさいバカの象徴的な「やらかし」として「タトゥーを入れる」という行為を捉えているんじゃないでしょうか。

そういうイメージを持っているから、タトゥーに良い印象が無いってことなんじゃないでしょうか。

 

でもね、もしそうだとすると、その感覚、あながち間違っていないかも知れないんですよね。

こちらをどうぞ。

 

 

「軽い気持ちで彫ると、ほぼ100%の方が後悔」という話。タトゥーは取り返しがつかないのです。

髪型を変えるくらいのノリで、洋服を着替えるくらいのノリで、ファッションとしてタトゥーを入れちゃうと、ほぼ100%の人が後悔するわけですよ。

まぁ、当たり前っちゃ当たり前なんだけどさ。

その当たり前にさえ気づかずに「取りあえず、勢いでタトゥー彫っちゃった♪」って人が大勢いるっていう現実があるらしいんだよなぁ。

 

タトゥーを入れて「後悔」が9割 男性の半数は「タトゥーを入れた人は絶対に恋愛対象外」と回答 | キャリコネニュース

 

実際にタトゥーを入れている人に理由を聞くと「なんとなく」(72.3%)や「格好いいと思ったから」(67.7%)が多かった。他にも「芸能人・有名人の影響」(35.4%)、「友達が入れていたから」(27.7%)など、他の人からの影響で入れたという人や、「反骨精神」(13.8%)と回答した人もいた。

しかしタトゥーに関して「実際に入れて満足」と感じている人は9.1%に留まり、「入れてしまって後悔」という人は90.9%にものぼることが分かった。

 

う~~ん……。

確かにどうも、頭悪そうな感じはあるんだよなぁ…。

 

この記事の中で、東京イセアクリニックの吉種克之総院長が、こう語っています。

「タトゥーを入れた動機は様々ですが、軽い気持ちで彫ってしまうとほぼ100%に近い割合の方が後悔するといっても過言ではなく、一般的な社会人として生きるにはタトゥーが入っていることが足かせとなる場合が多いようです」

 

タレントのりゅうちぇるさんは、タトゥーを入れることに関して3年前から考えていたそうですから、この例には当たらないんですが、

 

タトゥーの除去手術などを行うクリニックの院長いわく

軽い気持ちでタトゥーを彫ってしまうとほぼ100%後悔するといって過言ではない」

とのことですから、

やっぱりね、

なんだろうな、タトゥーに関して、あるいはタトゥーを入れる人に対して

「頭悪そう」とか「バカっぽい」とか「浅はかだ」というようなネガティブな印象を持ったとしても、「それは違うよ!ネガティブじゃないよ!」とは言い切れない部分ってあるっちゃあるんですよね。

 

タトゥー入れた人の過半数が満足してるって答えてるなら、第三者的な立場から観ても理解できるけど、実際には9割以上の人が後悔してるって答えてるらしいから、そりゃ、ねぇ…。

一般の人がタトゥーを肯定的に見れなくても、しょうがないんじゃないかな。

だって、タトゥーを入れた当の本人さえ「入れなきゃよかった」ってタトゥーを否定してるくらいだから。

 

とにかくね、

甘栗むいちゃいました♪

くらいのノリで

タトゥー入れちゃいました♪

ってやると、ほぼほぼ後悔しますよ、って話ですよ。

 

 

反面教師というか、悪いお手本というか。海外セレブもタトゥー入れて後悔してるね。

やらなきゃよかった…セレブたちの後悔タトゥー5選 : Celeb☆Graphy セレブ☆グラフィー - 映画.com

セレブの皆さまに目を向けてみると、いくつものタトゥーをあちこちに入れている方が大勢いますが、「やらなきゃよかった」と頭を抱えることがあるのは彼らも一緒。

 

日本だけじゃなく、海外の人も、軽はずみにタトゥー入れて、思いっきり後悔してる人、多そうですね。

 

アンジェリーナ・ジョリーも後悔してるようですが、この人は懲りずにまたやっちゃうんですねぇ…。

タトゥーマニアで知られるアンジェリーナ・ジョリー。全身に20個以上あると言われているタトゥーのなかで最もよく知られているのが、6人の子どもたち、そしてブラッド・ピットの出生地の緯度&経度を並べた左上腕のものでしょう。

実はこの座標タトゥー、前夫ビリー・ボブ・ソーントンに捧げるドラゴンのタトゥーを消した後に“上書き”したもの。ソーントンと別れたときに「もう二度と男の名前は彫らない」と決めたはずのアンジー、もうロマンス絡みでイタい思いをするのはこりごりなはず。

 

ジョニー・デップも。

アンバー・ハードと泥沼離婚劇を繰り広げたジョニー・デップもそのひとり。右手の指に刻んだアンバーの愛称「SLIM(スリム)」を、こっそり「SCUM(クズ)」に変更していました。ジョニデといえば、元カノ、ウィノナ・ライダーへの愛を誓った「Winona Forever(ウィノナよ永遠に)」のタトゥーを、破局後「Wino Forever(一生飲んだくれ)」に修正したのは有名なお話。

 

他にも、ジャスティン・ビーバーが彫っちゃった元カノの顔を誤魔化すために、シャドーを入れたりしてるようで。

 

 

もうこうなるとさ、タトゥー入れる意味ないよね。

「タトゥーは一度彫ったら、二度と消せない。だからこそ、永遠の愛を誓うために身体に刻み込むんだよ!」

っていう男気でしょ?

「男に二言はない」的な、誓いの印だよね?

「オレはそのくらいの覚悟はできてるんだ」

っていうアピールだよね?

・・・・・・・・・

何だよ。除去手術とか。別の絵柄を上書きして誤魔化すとか…。

全然、覚悟できてねぇじゃん…。

ダセェよ…。

カッコ悪い。

 

結局、カッコつけるために彫った軽はずみなタトゥーは、まわりまわって、己のカッコ悪さの証明にしかなってないという皮肉ね。

 

 

おそらく、今後は日本でも、タトゥーが市民権を得ることになるでしょう。偏見もなくなるはず。

さて。

タトゥー否定派寄りともとられそうなことをいろいろ書いてきましたが、私個人は肯定派でも否定派でもありません。

正直、どっちでもいい派です。

個人の自由ですからね。

タトゥーを彫った浅はかな若者が、たとえそのあと後悔するとしても、それはそれでOKだと思います。

自分で決めて自分で責任を取るなら全然OK。

 

私は以前、「人には失敗する権利がある。他人の失敗する権利を奪ってはいけない」という話を書きました。ご参考までに。

gattolibero.hatenablog.com

 

 

ちなみにね、私が若い頃、日本では「茶髪」が、めっちゃ恐れられていました。

まず、就職できないんですよ。面接しても落ちるんで。

カタギの仕事には就けないような状態でした。

まともな会社はどこも雇ってくれないんです。

 

アルバイト情報誌とかでも、茶髪厳禁、みたいな。

めちゃめちゃ茶髪の印象悪かった。

茶髪=反社会的人物、というイメージ。

ホントに。

 

今でいうところのタトゥーみたいな感じですよ、マジで。

 

茶髪でアウトなくらいだから、金髪のやつなんか、ホントに滅多にいなかった。

いたら、完全にヤバいヤツっていう扱いですよ。

 

んで。

その後、1億総茶髪みたいな時代がありまして。

猫も杓子も茶髪。

 

別にね、茶髪にしてるから反抗的、みたいなことじゃなくて。

普通に、ファッションとして、オシャレとして茶髪が認知され始めたわけ。

いいじゃん、別に。茶髪でも。っていう。

 

もうね、髪の毛が黒いと、ダサいとかカッコ悪いとか。

そういう流れになっちゃった時代があったんよね。

普通の会社員も茶髪ですよ。

全然、OK。

真面目な人も全然、茶髪。

男も女も、オシャレに気を使う人はほぼ茶髪、みたいな。

 

今は逆に、その揺り戻しが来て、むしろ黒髪が美しい、みたいになってますけど。

 

結局ね、流行とか、ファッションとか、オシャレとかって、時代とともに変化していくものですから。

「当たり前」とか「一般的」という考え方も絶えず変化し続けています。

 

昔の日本は、Tシャツで人前に出ることさえ、許されなかったらしいね。

嘘みたいな話だけど、マジらしいよ。

フォーク歌手のマイク眞木さんが当時、テレビに出演した時にさ、お洒落のつもりでシャツの第一ボタンを開けてたんだって。

その頃のアメリカでは、中に着ている白Tシャツの首元をチラ見せするのが流行ってたみたいなんだけどさ。

んで、マイク眞木さんも、中の白Tをチラ見せしたわけよ。

 

そしたらさ、テレビ局にクレームがめっちゃ来たらしい。

「肌着が見えてるぞ!」って。

 

Tシャツの首元チラ見せがアウトなんだから、Tシャツ一枚で外を歩くとか、あり得なかっただろうね。

 

でも今、どうですか。

「あっ!あいつ、Tシャツ1枚で歩いてんじゃん!恥ずかしい!」

って感覚、有ります?

 

 

世界的に有名な女性美術家のフリーダ・カーロは、「はじめてジーンズをはいた女性」と言われています。

フリーダの時代、女性がジーンズをはくなど、言語道断、あり得ないと言われていたのです。

当時のフリーダは、猛烈にバッシングされました。

「女のクセにジーンズ?狂ってる。頭いかれてる」と。

 

でも、今、どうですか?

 

女性がジーンズをはいてるのを見て、どう思いますか?

間違えていると感じますか?

狂ってると思いますか?

 

りゅうちぇるさんのタトゥーもそれと同じことです。

時代がまだ追いついていないんだね。

大衆の意識の先を行きすぎたんだね。

 

 

・・・さて。最後にひとこと。私自身はタトゥーを入れるか入れないか。

個人的には、タトゥーを入れることはないと思います。

だってさ、

この年になって、余命いくばくもないのに、わざわざ見た目を取り繕うってのは、めんどくさいし、

もしもタトゥーを彫るとしたら、

痛い思いをして、なおかつ、お金払わなきゃダメなわけじゃん?

逆・一石二鳥じゃね?

「痛い」「カネとられる」

マイナス要素が2個。

全然いいことないじゃん?

(逆に、バカっぽい理由でタトゥーを入れない。というオチ)