ロシアワールドカップ・アジア最終予選がいよいよ始まりました。
日本のホーム、埼玉スタジアム2002で行われたわけですが…
本田選手の言葉を借りれば「最悪の船出」となってしまいました。
アジア地区最終予選の初戦で敗れた国がワールドカップに出場する確率…0%!
あくまでも過去のデータですが、アジア最終予選の初戦で負けた国が、その後に巻き返して、W杯出場を決めたケースは一度もないとのこと。
これは、偶然とか、たまたまとかいう話ではないと思います。
W杯本戦でも、予選リーグの初戦で負けたチームが決勝トーナメントに出場するケースはほぼ無かったはず。
ようするに、スタートでつまづいたチームが、その後に立て直す事が、とてつもなく難しいということを物語っています。
やっちゃいましたね…日本。
初戦、負けてしまいました。
しかもホームの埼玉で。
この試合がいかに重要な一戦かは、選手も監督も、関係者も、誰もが分かっていたはずなのに、やらかしてしまいました。
これで、順当にいけば日本がいるグループBでは、
オーストラリアとUAEが勝ち上がる気配が濃厚になってきました。
正直な話、UAEはまぐれで日本に勝ったわけではなく、割と良いチームでした。
だからこそ、ちょっとヤバいなぁ~って気がしますね。
なんとかして、残りの試合でUAEよりも良い成績を収めないと、W杯出場の夢は断たれてしまいます。
まだ絶望と言うわけではありません。
予選突破の可能性は限りなく低いですがゼロではありません。
所詮、過去のデータは過去のデータです。
問題は、ここからハリルJAPANがチームを立て直せるかどうか?です。
個人的には…
かなり難しいと思います。
ハリルホジッチ監督の更迭(クビ)も、十分あり得る話だと思います。
スタメンを見て、おっ?ってなった。大島の起用。
今日の一戦は、他のAマッチとは違う。
ましてやフレンドリーマッチでは無い。
「負けたら死ぬ」的な、とてつもなく重要な意味がある試合だったわけですが。
GK
西川周作(浦和)
DF
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
森重真人(FC東京)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井高徳(ハンブルク/ドイツ)
MF
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
大島僚太(川崎)
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
FW
本田圭佑(ミラン/イタリア)
岡崎慎司(レスター/イングランド)
清武弘嗣(セビージャ/スペイン)
大島がスタメンだったんですね。
デビュー戦ですか…。
う~ん…。
これは確実に何かがおかしいなと思ったら、本来なら出場しているであろう柏木陽介(かしわぎ ようすけ)選手が怪我だったんですね…。
もしかすると、
山口 蛍(やまぐち ほたる)選手も怪我だったんでしょうか…?
遠藤 航(えんどう わたる)選手も怪我だったんでしょうか…?
う~ん…謎です。
個人的には、山口選手が将来的にはボランチの定位置を確保するだろうと思っていたんですが、伸び悩んでいるのか、怪我しているのか…。
まさかの大島 僚太(おおしま りょうた)選手の大抜擢ですか…。
この大一番で国際Aマッチ代表デビューですか…。
これ、ちょっと引っかかってます。
監督の選手選考。人選。
ちなみに、酒井 高徳(さかい ごうとく)選手の起用も、あれっ?って思ったんですが、こちらもアモーレ長友(あもーれ ながとも)の怪我ということで。
なかなか台所事情が厳しかったことは事実なようですが、ベストな布陣で挑まずに勝てるほど、簡単な相手じゃありませんでしたね、UAEは…。
中東の笛的な。カタールの審判団はちょっとしょっぱかった…。
ちょっとねぇ、微妙なジャッジがいくつもありましたね。
疑惑のPKとか。
疑惑のノーゴールとか。
まぁ、いいでしょう。
想定内です。
審判団が買収されてる可能性はないとは言いません。
しかし、これがワールドカップ予選ですから。
「中東の笛」コミで戦ってきたのは、今に始まったことじゃありません。
韓国だってオーストラリアだって、中東の笛と戦ってるわけですから。
これを跳ね返してこそのサムライですよ。
香川をベンチに下げるべきだったのではないか?
調子の良い時の香川は、ボールを持ったら、何か危険なプレーができる選手でしたが、今日は普通の選手でしたね…。
何かあったんでしょうか。
日本に戻ってきたのはいつなんでしょうかね?
時差ボケとか、日本の気温や湿度に体が慣れていないとか、何か問題があったんでしょうかね?
浅野の使い方は、あれで正解なのかな?
相手が勝ち越して守りに入ってから、浅野の投入っていうのは、浅野の使い道として正解なんでしょうかね?
基本的に浅野は、相手が前がかりになってる時にこそ投入すべきカードのような気がしますが。
何かもっと良いカードの切り方が無かったかどうか。
ちょっと考えさせられましたね。
長谷部の劣化。全体的に世代交代が進まないヤバさ。
長谷部本人も試合後の談話で「責任を感じています」って語っていましたが…。
そもそも2点目の原因の大元は、ベーハセの軽率なボールキープからボールを奪われたところなんですよね…。
うしろから忍び寄ってきた選手に気づかずに、めっちゃヤバい位置でサクッとボールを取られてしまいました。
う~ん…。
長谷部に限らず、日本代表の主力の面々は、ずいぶん長いこと顔ぶれが変わっていませんが、ピークを過ぎて、徐々にパフォーマンスの質が落ちてきてる選手もいるような…。
情けないことに、本田や香川や岡崎や、あるいは他の選手でもそうですが、従来の主力メンバーから定位置を奪いそうな勢いのある若手がなかなか出てこないってのが、かなりヤバい問題だなって気がしますね。
若手の台頭がほとんど見られない。
問答無用の実力でスタメンを奪える選手が出てこない。
若手が、古株連中の劣化を待っているかのような状態。
この感じはヤバいですよ…。
総評。日本代表が以前よりも強くなってるという実感はないですね。弱くなってる気がします。
ちなみに、UAEはこの日のために2ヵ月間?合宿したらしいじゃないですか。
それに対して日本は2日間の練習だけとか。
しかもUAEでは、たしか日本に勝てば選手たちは特別ボーナスがもらえたはず。
さらには中東の笛というトッピング…。
こういう状態で、それでもなお、力でねじ伏せるだけの強さは、今の日本代表にはありませんね。
負けますよ。
今までのノリだったら、マジでロシアW杯、出場できなくなりそうです。
何か良い方法はないものか…。
突然、宇佐美が覚醒するとか?
う~ん…。
やはりカンフル剤的に…監督の更迭になるのかなぁ…。
今のままでは「伸びしろ」が、見えてこないんだよなぁ…。
サッカーの世界では、監督交代でチームが劇的に良くなる(あるいは悪くなる)ことは、珍しいことではありません。
過去に日本代表も、W杯予選の途中で監督交代し、チームを立て直したことがありました。
フランスW杯最終予選の際、最初の数試合で結果を出せなかった加茂監督を更迭、まだ若かった岡田武史コーチを急遽、監督に昇格させ予選を戦い、W杯出場を決めた経験があります。
次の試合は9月6日のタイ戦です。
タイには悪いけど、これはもうね、ボッコボコにしないとダメです。
タイを相手に1-0で辛くも勝利、とか、そんな勝ち方しかできないようでは、日本がW杯に出たところで良いところなしで全敗は見えています。
万が一、タイに引き分けるようだと、その瞬間、監督の首が飛ぶでしょう。
(タイはグループBではおそらく最弱?)
勝つしかありません。
がんばれ!日本代表!