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理想の生き方と死に方。ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』の感想

非常~~に良かった!

映画『人生フルーツ』をミニシアターで観たんですが、客席は、主に年配の方々で文字通り満席!!

座席が足りなくて、パイプ椅子が用意されてました。

『人生フルーツ』は、人生の折り返し地点を過ぎた人なら、観て損はないドキュメンタリー映画です!(若者にもオススメ)

まさに、理想的な「生き方」そして「死に方」でした…。

 

映画『人生フルーツ』は、一組の老夫婦の日常に密着した、素朴で味わいのあるドキュメンタリー。

人生に迷った時には何度も観直したい映画でした。

 

いろいろ考えさせられましたね…。

どう生きるか?

どう死ぬか?

 

樹木希林さんのナレーションも良かったなぁ~…。

www.youtube.com

この予告動画では、映画の魅力を半分も伝えることができていない…。

絶対に、映画本編を観るべし!

 

津端修一さん90歳、英子さん87歳 風と雑木林と建築家夫婦の物語。

映画『人生フルーツ』公式サイト

 

建築家の修一さんと、奥さんの英子さんの日常を淡々と描くだけのドキュメンタリーです。

カーチェイスも、派手な爆発も、見事なCGも、お色気も、スリルも、サスペンスもございません。

そこにあるのは、愛すべき老夫婦の日常だけです。

でもね、だからこそ、

「本当に大切なものって何だろうな…?」

って、考えさせられます。

「自分は本当は、どう生きたかったんだっけ?」

って、思い出させてくれます。

 

修一さんも、英子さんも、

「自分たちにとって、本当に心地よい暮らしとは何なのか」を、よく知っています。

 

人生の折々に、ひとつひとつ、妥協せずに「自分たちにとっての正解」を選び取って創り上げてきた暮らしです。

つねに自分の心に正直に、本当の気持ちを大切にしてきた証しが、そこにはありました。

ご夫婦の一挙手一投足、日常のどの場面を切り取っても、それは美しく愛情に満ち溢れているのです。

「こんなふうに生きられたらいいなぁ…」

誰もがそう感じるような、理想的な生き方。

そう思えました。

 

むかし、ある建築家が言いました。
家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない。

 

愛知県春日井市高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

 

かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。

作品解説 | 人生フルーツ

 

 

修一さん、英子さん、ふたりの生き様が、いちいち全部、素敵すぎる件。

妥協しないんですよね、ふたりとも。

安易な方、楽な方へと流されることが無い。

これはねぇ…

真似しようと思っても真似できないです。

 

修一さんは毎日、10通ほどの手紙やハガキを書きます。

メールで済ませることもできますが、気持ちを込めて手書きです。

 

庭の畑のどこに何を植えたかを示す小さな立て札だって、毎年全部手作りです。

目立つように黄色のペンキを板に塗って、自分でイラストも描きます。

 

コンビニで食料品を買うことはありません。

英子さんは、数日に一度、バスや電車を乗り継いで、数十年のお付き合いのある、信用できる八百屋と魚屋でまとめて大量に買い物をし、家まで送ってもらっています。

 

食卓に並ぶ大抵の野菜は、自宅の庭の畑で採れたものです。

おそらく無農薬だと思います。食べるものって大事です。

人間の体は全て、自分の食べたものから出来ていますからね。

 

とにかく、修一さんも英子さんも「ていねいに」生きてるんです。

細かいところまで、手を抜かない。

自分にとって大切なことに関しては

「まぁいいか、これで」では済まさない。

 

そのかわり、どうでもいい事に関しては、こだわりがありません。

修一さんも英子さんも、服装や髪形に関しては、特にこだわりがないようです。

ブランド物で着飾るような真似はしません。

割と髪の毛がボサボサだったり、セーターに毛玉が付いていたり。

畑仕事がしやすい楽な服装の時が多いようです。

あ、

ただ、服の色に関しては、こだわっているかも。

修一さんは黒い服が多く、英子さんは白い服が多いかな。

ふたりともモノトーンが好きみたい。

 

まぁ、メリハリですね。

大事なことは妥協しないけど、どうでもいいことは全然気にしない、って感じでしょうかね。

 

 

ふたりの生き方は素晴らしいが、難易度が高すぎるw 参考にはしたいが常人には真似できない。

なんというか、人生のお手本にしたいような暮らしなんですが、現実問題、一般人が真似するのは難しいです。

 

修一さんは東大卒の超絶エリート建築家ですからね。

(若い頃からヨットが趣味)

老いてからは、年金は30万円以上もらってるって言ってたかな。

家の裏山に雑木林、持ってるし。

 

頭脳明晰。行動力抜群。売れっ子建築家。真面目。良い人and more…!

 

英子さんも、老舗の造り酒屋の生まれで、まぁ今風に言ってみれば「育ちの良いお嬢様」だと思うんですよ。

 

結婚当初の若い頃はお金がなくて苦労した、みたいなエピソードもありましたけど…。

う~~ん…どうでしょうかね。

 

 

例えば、「芸術は爆発だ!」でお馴染みの岡本太郎さんの貧乏エピソードで、こんな話があったはず。

太郎さんの元に、仕事の依頼が来なくなって

「ヤバい!このままじゃ生活できなくなる!」

というところまで追い詰められたそうです。 

生活に困窮し

「このままでは、お手伝いさんに給料を支払えなくなる!」

という、ギリギリまで追い詰められた…って。

いや、お手伝いさんを雇ってる時点で、まだまだ裕福ですよ。

青山の一等地にデカい家、持ってるしね。

でも、

太郎さんは貧乏エピソードとして語っちゃう。

ちなみに、岡本太郎さんのお父さん(漫画家)とお母さん(歌人)は、もともと尋常じゃない超絶お金持ちです。

 

という事でね、お金持ちが語る貧乏エピソードって、あんまり信憑性ないかなって気がしております。

 

 

とにかく、修一さんと英子さんは、そもそも持ってるポテンシャルが凡人とは違うんすよね…。

なんつ~かな、持ってる能力が根本的に違うのかな、って感じはあります。

 

修一さんの生き方に憧れても、真似は出来ない。

頭が良くて、性格が良くて、行動力があって、仕事ができて…。

そんなの、役満ですよ。ダブル役満

ロイヤルストレートフラッシュ完成してんだもんなぁ。

 

パーフェクト超人です。

こんな人、100人に1人もいない。

 

ボルト選手を見て、

「よし!オレも100メートル走、始めよう!」

って思っちゃダメじゃん?

 

だからねぇ~「人生フルーツ」を観て、全部鵜呑みにして、そっくり真似しようとしてもダメなんすよね~。

参考にできる部分、できない部分、ちゃんと見極めないといけない。

自分の人生にも取り入れられそうな部分がどこなのか?

ちゃんとしっかり考えないといけない。

 

 

私が、映画『人生フルーツ』を観て、もっとも参考になった部分、というか、ここは真似したい!と思った部分は… 

※この先、若干のネタバレを含みます。ってか、ネタ?じゃないか。 

 

非常に素敵な老夫婦だったわけですが、私の中で、一番、印象に残ったのは、え~~と…率直に言って…

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

死に方です! 

(詳しくは、ここには書きません。ぜひ映画館で!)

 

修一さんは、映画もまだ半ばであるにもかかわらず、死んでしまいます。

(修一さんが亡くなったあとも映画は続くのです)

 

修一さんの生き方もめちゃカッコよかったけれど、死に方もまた、超絶完璧なんすよね…。

何これ。

パーフェクト超人は、最後までパーフェクトかよ…っていう。

 

これ以上の理想的な死に方は、ちょっと思いつきません。

 

私は映画を観終わった後、一緒に観ていた相方(通称・大福)と語り合ったんですが、大福も言ってました。

「こんなふうに死ねたら最高だね」

って。

 

やっぱ、無農薬の野菜を中心に食べて、毎日、庭仕事して…

っていう健康的な食生活と運動が、大事なのかな~。

 

まさに、理想の生き方、そして死に方でした。

 

ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』は、人生に迷っている若者、そして中高年&じいさんばあさんにオススメです!

結局、全世代にオススメ!