コメディ映画?『オデッセイ(主演マット・デイモン)』の感想

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観てきましたわ。リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演のSFコメディ映画「オデッセイ」。(コメディ部門でゴールデン・グローブ賞の作品賞受賞)

予告編を観ただけで内容が分かっちゃうからネタバレもクソもないんでね、あんまり気にしないで書いちゃいますよ。

 

火星に取り残された宇宙飛行士が、なんだかんだで無事に地球へ帰還するっていう話ね。

はい、ネタバレ~。1行で全部ネタバレ~。

 

 

 

そもそも「オデッセイ」は、何故ジャンルがコメディ映画なのか?

 「オデッセイ」はコメディっていうほど、積極的に笑いを取りに行ってないのに、何故、コメディ映画にジャンル分けされているのか?

すげ~不思議ですよね。

私も最初、どういう事?って思いました。

もしかすると、映画の仕上がりは割とシリアスな感じになってるけど「原作は超バカバカしい話なのではないか?」と思ったんですが、どうもそういう事ではないようで。

 

簡単に言うと、映画の賞レースで一番ライバルが少ないジャンルにノミネートしよう、という事で「ミュージカル・コメディ部門」に無理矢理ぶっ込んできた、という事らしいです。

こういった小細工が近年、目立ってきているそうで、なんでもいいから受賞したいというよくない風潮が蔓延しているようですなぁ。

結局「オデッセイ」はコメディ部門で作品賞・男優賞の計2部門を受賞。

みごと思惑通りの成果を上げました。

う~ん。これでいいのか。

 

 

オデッセイを観た感想。ネタバレ有りで遠慮なく、ぶった斬る!

火星の地表を調査していたNASAの一行が、突然の巨大嵐に見舞われる。

調査隊は間一髪で嵐を逃れ、宇宙船へと戻る事ができたが、植物学者のマーク・ワトニー(マット・デイモン)だけは逃げ遅れて砂嵐に飲み込まれてしまった。

「ワトニーは死んだ」

調査隊はそそくさと地球へと帰還する。

ところがワトニーは、ちゃっかり生きていた。

自身の腹部から流れ出た大量の血液が、宇宙服の破れた部分を塞ぐようにして固まっていたおかげでエアーの漏れが止まり、窒息せずに済んでいたのだ。

 

はい~ここでコメディ的な要素発見~。

宇宙服の破れ目を血液が塞ぐ?

ある?

気圧の関係とか大丈夫なの?

めっちゃエアー抜けて、血液も全部抜けちゃわない?

ミイラみたいにならねぇ?

 

まぁいいや、映画だしな。しかもコメディ映画。

 

なんとかプレハブ住宅的なシェルターに戻ったワトニーは植物学者の本領を発揮。

真空パックに入っていた感謝祭で食べるためのじゃがいもを利用し、ジャガイモ畑を作る。

 

 

はい~ここで疑問~。ワトニーは植物学者なのに、植物持ってきてない~。自分で用意した植物、種も含めて何もない~。

たしかスペースシャトルでさえ、無重力で植物がどう成長するかのデータを取るために、「もやし」とかいろいろと船内に持ち込んでたよね?

 

ワトニーは、自分でいろんな植物の種とか、持ってきてなかったのかな?

ようやく見つけたじゃがいもだって、自分で用意したモノじゃないよ?

感謝祭で食べるための料理用だから。

 

おい、ワトニー。

植物学者なのに、なんで手ぶらで火星まで来てんだよ?

何を調査する担当だったんだよ?

 

 

ワトニーはジャガイモをせっせと植え、数百個に増やす。

毎日毎日、ジャガイモ三昧。

 

はい~また疑問~。

毎日ジャガイモの生活になることはハッキリ理解してたのに、最初の数日でなんであんなにケチャップを大量にぶっかけちゃうんですか~。

ケチャップ、かけすぎ~

なんなんだろうね、これが「THE・アメリカン」っていう事なのかなぁ。

豪快すぎるよ。

下手したらケチャップそのまま飲むくらいの勢いだからな。

案の定、ワトニーはケチャップを使い切り、鎮静剤の粉をジャガイモにまぶして食べることになります。

 

スガシカオの貧乏時代のエピソードみたいですね。

スガシカオもデビュー後の極貧時代、ご飯のおかずが何もなくて、味に変化を求めて「胃薬」を振りかけて白ご飯を食べていたらしいです。 

 

他にも突っ込みどころはいろいろとあるんですが、全部言っちゃうとこれから観ようと思ってる人の楽しみを奪う事にもなりそうなので、このへんで自粛しておきます。

ぜひ「間違い探し」の要領で『いや、ここおかしいでしょ!』って指摘しながら鑑賞していただきたい映画です。

 

 

一番笑ったのはクライマックスシーン。ネタバレ嫌な人は読まない方が良いかも

 個人的には、一番「こりゃ滅茶苦茶だな(笑)!!」って思ったのが、クライマックスの感動?シーンですね。

 

書いちゃいますよ。

 

ネタバレ嫌な人はここから先、読まないようにね。

 

宇宙空間をふわふわと漂っている宇宙飛行士をイメージしてください。

自分で進行方向を変えたり、スピードを調節することは出来ませんよね。

推進力を生み出す装置が無いと、ただフワフワと浮いてるだけ。

はい、どうやって進行方向を変えるか?

 

そうだ、自分の宇宙服に穴をあければ、「ぷしゅ~~!」って空気が出て、その噴射でグングン進めるぞ!

 

まじか( ゚Д゚)!

 

これ……

 

どうなんですかね、ホーキング博士

 

大丈夫なんでしょうか。

 

瞬殺じゃね?

 

プシューとか、そういうノリじゃなくね?

 

 

何はともあれ「プシュ~!」って移動してワトニーは無事に宇宙船へとたどり着けましたとさ。めでたしめでたし。

 

これ、やっぱコメディだわ。

 


オデッセイ(吹替版)