映画DVDレビュー『箱入り息子の恋』(主演 星野源 夏帆)の感想&ネタバレなし

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星野 源(ほしの げん)初主演映画『箱入り息子の恋』が予想外の面白さでした。

気持ちの悪い童貞(35才)の役が、これほど星野源にピッタリとハマるとは…

甘酸っぱくて、切なくて、気持ち悪くて、バカバカしい。かなりオススメです。

第37回日本アカデミー賞新人俳優賞(星野源地獄でなぜ悪い』と合わせて)

第54回日本映画監督協会新人賞(市井昌秀

『箱入り息子の恋』
公式サイト:http://hakoiri-movie.com/
2013年6月8日(土)、テアトル新宿他全国ロードショー!

星野源夏帆平泉成/森山良子/大杉漣黒木瞳  ほか

原案:マックス・マニックス
監督・脚本:市井昌秀
共同脚本:田村孝裕
音楽:高田漣
制作プロダクション:キノフィルムズ、ブースタープロジェクト
配給:キノフィルムズ(http://www.kinofilms.jp/

 

www.hakoiri-movie.com

 

映画「箱入り息子の恋」公式サイト » ストーリー

市役所に勤める天雫健太郎(星野源)は、彼女いない歴=年齢の独身男。内気で愛想がなく、自宅と職場をただ行き来する日々を送っている。唯一の友だちはペットのカエルだけ。

見かねた健太郎の父・寿男(平泉成)と母・フミ(森山良子)は、親同士が婚活する“代理見合い”に参加。そこで知り合った裕福そうな今井晃(大杉漣)とその妻・玲子(黒木瞳)のひとり娘、奈穂子(夏帆)と正式にお見合いするチャンスを掴んでくる。実は奈穂子は、8歳のとき視力が落ちていく病気にかかり、いまではまったく目が見えていなかった。

そんなことは知らずに一人息子の初めてのお見合いに舞い上がる天雫家と、健太郎を全く気に入ってない今井家の波乱含みのお見合いは幕をあけるが・・・・。 

はじめて恋に落ちた健太郎は、「好き」という感情を一気に爆発させていく。

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真剣だからこそぶざまで、滑稽だからこそ心に刺さる“35歳の童貞男”が突っ走る、たった一度の恋の行方は果たして――。

 

映画パーソナリティ伊藤さとりによる主演2人へのインタビュー。

伊藤さとりさん、「主人公の健太郎に惚れ込んで号泣した」って言ってますね。

分かります。

 

『箱入り息子の恋』完成披露舞台挨拶です。

星野源夏帆平泉成、森山良子、市井昌秀監督が出席。

映画の中で重要な初デートの場所「吉野家」から50人分の超巨大牛丼のプレゼントが(笑)

 

予想外の面白さ。監督の市井 昌秀(いちい まさひで)って何者?異色の経歴。

いや~、ビックリしましたね。映画が始まってすぐに。

誰だ?この映画を撮った監督は?

やたらセンスを感じるな~って思いました。

 

実はこの映画、私の相方(通称・大福)が借りてきたDVDだったので、私は何の予備知識もなしで観たんです。

監督も、主演も、ストーリーも、まっっっったく知らされないまま大福と一緒に観ました。

相方の大福は、頻繁にしょうもないクソみたいな映画のDVDを借りてくるんですよね(笑)

それで、どうせ今回もハズレだろうと思いながら何も期待せずに冷めた感じで観てたんですが…

いや~ホント、面白かった。 

大福、ナイスチョイス!

 

今調べてみたんですが、この映画の監督は市井 昌秀(いちい まさひで)さんという方で、この「箱入り息子の恋」で第54回日本映画監督協会新人賞を受賞しています。

 

そして、ビックリなのが監督の経歴です。

なんと!市井監督は元お笑い芸人でした!

皆さんご存じ、M-1グランプリチャンピオン「笑い飯」哲夫の、一番最初の相方さんだったんですね。

しかもその後は「ルネッサ~ンス!」でお馴染みの髭男爵(ひげだんしゃく)のメンバーだったそうです。

髭男爵は、当初3人組だったんですね~。

いろいろと意外すぎます(笑)

市井監督はヒゲ男爵を脱退後、劇団東京乾電池の研究生を経て、映画監督になったという異色の経歴の持ち主です。

 

元々、お笑いを本格的にやってた人ですから、映画の中でも「間」なんかは、絶妙ですし、ユーモアのセンスがあって当然と言えば当然ですよね。

 

来年2017年には、市井監督がメガホンをとる映画が2本公開される予定です。

しかし、この2本は…。

ゴリゴリの恋愛映画じゃないですか!?

これはどうかなぁ~、持ち味発揮できるかなぁ~。

かなり苦戦しそうだなぁ~…。

natalie.mu

natalie.mu

 

 

盲目のヒロイン役を夏帆が熱演!

ヒロイン役の奈穂子は、全く目が見えないという難しい役でしたが、夏帆は見事にこなしていました。

あれ、どうやってんだろう?

ちょっと寄り目?にした感じで、どこにも目の焦点が合ってないような表情。

あそこで、目が見えてる感じだったり、逆にわざとらしく「見えてません感」をだしてたりすると、観てる人達は興ざめしちゃいますからね、夏帆にとっては役作りが大変だったと思います。

夏帆、ナイス!

 

そして映画初主演の星野源が完全にハマり役!ガチの童貞にしか見えない!

星野源はこの映画で新人賞を5つほど受賞しています。

ホント、ハマり役でした。

 

こちらの過去記事で星野源の魅力について、アツく語っております。

星野源の全身からほとばしっている「やさしさ」は、彼の味わってきた地獄が大きく影響しているのではないか?という話まで突っ込んでいます。

gattolibero.hatenablog.com

 


星野源は、つい数日前にオールナイトニッポンがスタートしたばかり。 

こちらの記事には、星野源の公式MVがいっぱい貼ってあります。

gattolibero.hatenablog.com

 

星野源に関しては、過去記事を読んでいただけると幸いです。 

 

 そして脇を固める役者陣がみんないい味出してる!

 主人公・健太郎の、お父さんが平泉成、お母さんが森山良子というキャスティング

これがまたいい感じなんだ。

森山良子といえば、女優と言うより歌手のイメージですが、バッチリでしたね。

 

役名なしのチョイ役にいたるまで、演技派の面々が脇をガッチリ固めています。

健太郎の上司が古舘 寛治(ふるたち かんじ)

隣に住んでる図々しいオバさんを「ピンクの電話」の竹内 都子(たけうち みやこ)。

 

これは、世の中の全ての童貞に捧げたい、愛すべき映画となっております。

とにかくオススメです!

 

 

【映画に関連する記事】

gattolibero.hatenablog.com