月々の電気代が200円!情熱大陸で話題になった、元・大手新聞の編集委員で、ジャーナリストの稲垣えみ子さん。
「お金と幸せの関係は切り離せる」by稲垣えみ子
一時は「カネと地位と名誉」を手に入れた稲垣さんは、50歳であえて依願退職をします。
稲垣さんが、「様々なしがらみ」を捨てた代わりに、新たに手に入れた「大切な何か」とは…?
非常~に気になります。
「お金と幸せの関係は、切り離せる」by 稲垣えみ子。時代を切り拓いておりますね!
私の個人的な感覚としては、遅かれ早かれ、稲垣えみ子さんのような考え方、生き方が、日本だけでなく世界中で、一般的なものになるような気がします。
稲垣さんは、我々よりも1歩、いや3歩くらい先を歩いている。
そういうイメージです。
アフロヘアのインパクトが凄まじい稲垣さんの非常~にナイスなインタビュー記事を発見。
徹頭徹尾、いいこと書いてあるので、丸ごと引用したいくらいです。
興味を持たれた方は是非、リンク元で読んでみてくださいませ。
ちょっと稲垣さんの名言的なインタビュー部分を抜き出してみます。
ホントね、素晴らしいです。
40を前に、お金を使わないとハッピーになれないという生活態度を変えないとやばいことになると考えるように
THE・先見の明。
常に先回りして考えていますね。
けっこう前に流行った「チーズはどこへ消えた?」みたいです。
利口な人はチーズが消えてからジタバタとあがくのではなく、チーズがまだ存在している時点で、すでに「チーズが消えた未来」を見越して、事前の準備を怠らない、というわけですね。
お金って、いつまでも稼ぎ続けられる訳じゃない。これまでの人生が上り坂だとしたら、これからは下り坂。
会社に勤め続けたところで定年になればガクッと収入は減ります。
その時に、お金と自分の幸せを比例させているままだと、その先の人生はどんどん、我慢とか、みじめとか、きついものになっていく。
それは絶対に嫌だなと。
「お金さえあれば幸せになれる」という思考を持ち続けている間は、貯金の額や資産が目減りするたびに、焦りや苛立ちや落胆に苛まれることになる。
苦しみから逃れるためには、稼ぎ続けなければならない。
死ぬまで踊らされることになる。
・・・・・・
非常に愚かしい。
実は、もっと違う解決策があってさ。
どこかのタイミングで、考え方そのものを変えてしまうという手もあるんですよね。
「お金 イコール 幸せ」という価値観自体を改めればいい。
──日々の生活や食事などにお金を使わないと満足を得られないのではと思う人がいますよね。稲垣さんもかつてはそうだった。稲垣さんには今、そういう人達がどう見えますか。
うーん。私も経験者なのでよく分かるのですが、罠にかかってしまった人達に見えます(笑)。
いや笑い事じゃなくて、恐ろしいのは、お金があれば幸せになれると思っていると、どこまでいってもゴールがないということなんです。
一生懸命お金を稼いで欲しいものを手に入れても、企業やお店は「もっといいものがある」と。
メディアも「あなたの人生にはこれが足りない」みたいなメッセージを常に送ってくる。
このブログでも何度も書いてますけど、我々はカモられているんですよね。
本当は要らないものを買わされているんです。
ネットもテレビも雑誌も、躍起になって購買意欲を煽ってくる。
人々が物を買わなければ回らなくなるシステムの上に現在の社会が乗っかっているから、しょうがないっちゃしょうがないんだけどさ。
でもこれさ、どこまでも無限に「大量生産大量消費」を拡大し続けることなんて無理なわけよ。
どこかで方向転換しないとダメなんだってことは、利口な人たちはみんな気付いてるんだよね。
今のルールじゃ、いつかゲームが破綻することくらい、分かってんだけどね。
ホント、馬鹿げた話。
間違いなく、稲垣えみ子さんのような人がどんどん登場する日が来るでしょう。
そもそもだ。想像力や洞察力に乏しい人は、お金さえ手に入れば幸せになれると思ってるフシがありますが、そんなことは無いワケで。
簡単に言うとこういうことです。
貧乏人が突然、大金をゲットして、デカい家に住んで、高級外車を乗り回すようになったとしてさ。
そうなると当然、今までの貧乏人コミュニティの中には留まらないと思うのよ。
今までつるんでいた、徒歩やママチャリで移動している連中と、高級外車を乗り回すようになった自分が、一緒に遊ぶってのは無いな~、って思うわけだ。
そうなると、
お付き合いする人間関係にも変化が起こるわけだな。
金持ちは金持ち同士でつるむ。
自分と同じように高級外車を所有していて、デカい家に住んでいる連中と交流するようになるわけね。上手に立ち回れるかどうかは別として。
さて。
金持ちになって、金持ち連中と遊ぶようになった時に、自分が持っているアドバンテージは何でしょうか?
周囲の人間もみんなカネ持ってるんだから、カネはアドバンテージにはならないよ。
優越感なんて感じることは出来なくなる。
もっと言っちゃうと、
やっと手に入れた300万の外車を乗り回してドヤ顔している自分の前に、500万の外車や1000万の外車に乗ったゴリゴリの金持ちが現れるわけだ。
さぁどうだ。
優越感を感じられるのか?
むしろ感じるのは劣等感だ。
キリがないんだよ。
死ぬほど頑張って1000万の外車を購入したあなたの前には、数億円の自家用ジェット機で移動している金持ちが立ちはだかりますよ。
根本的に、考え方、生き方を変えた方がいいよね。
そっちの方が賢明ですよ。
どこかの金持ちや権力者が作り上げた今の仕組みやルールを従順に守りながら勝者を目指して自分自身をすり減らすよりも、
新しい価値観、新しいルールにのっとった、もっと地球にも人間にもやさしいゲームの参加者として生きたほうが、はるかにエキサイティングでワクワクするはずだよ。
「消費の罠」と「お金を稼ぐ罠」に人生を奪われて疲弊した現代人の曲がり角。
再び、稲垣えみ子さんのインタビューから。
ここまでモノが行き渡ってしまった時代にモノを売る会社は存続するだけでも大変です。その中で給料を確保しようと思ったら、際限のないサービス残業に応えなきゃならなくなったり、売れないものを無理やり売るために詐欺商売にも手を貸さなきゃいけなくなったりする。
一流企業で大掛かりな違法行為が頻発しているのは、そういう現実の反映なんじゃないでしょうか。本当に大変な時代です。日本史上初めての国家的試練なんじゃないかとすら思う。私たちはそういう時代を生きている。
つまり、何も考えずに罠にかかったままでいると、消費の罠と、お金を稼ぐ罠と、両方に人生を盗まれていって、結局どこまでいっても不平不満から抜け出すことができないという恐ろしい世の中なんだと思うんです。
大量にモノを売り続けるために、すなわち「カネ」を手に入れるために、過労死するほどのサービス残業や、詐欺まがいの商売が横行する世の中になってしまった。
これって、誰が得してるんだ?
大半の人間は、カモられてるよね?
搾取されてるよね?
心身をすり減らしているよね?
こんな社会で上手に立ち回ることよりも、この仕組み自体をなんとかしようとするのが正解じゃね?
最後に。我々も「刑事コロンボ」を目指すべきだろう。
稲垣えみ子さんも、昔は毎シーズン、新しい洋服をどっさり買っていたんですね…。
例えば食事も、ご飯を炊いて、みそ汁を作って、漬物があればいい。体調も良いし、我慢しているという感覚も全くありません。だから外食のハードルもすごく高くなりました。考えたら当たり前で、自分で作れば自分の好きなものを作るんだから、それはどんな名シェフもかなわないんですね。すると日々の食費って、一食200~300円。
あと、もう洋服が欲しいわけでもない。昔は毎シーズン新しい洋服をどっさり買っていたんですが、家賃を圧縮するために収納ゼロの家に引っ越したので、ほとんど処分せざるをえなくなって。でもやってみたらどうってことなかった。刑事コロンボみたいな感じです。
一番しっくりきて、自分のキャラクターに合っているものを着ていれば、毎日同じ服を着ていようがいいじゃないかと。
「毎シーズン、新しい服を買わなきゃ」
って思わされるって恐ろしい話ですよね、よく考えてみると。
狂ってる。
異常。
ある種の洗脳だよね。
「流行を追わなきゃ」という強迫観念を植え付けられている。
恐ろしい…。
自分にとって最高に心地よい1着を徹底して着倒せばいいんだよね。
っていうか、それが正解でしょ、普通に考えれば。
今年の流行は黒です~とか、赤です~とか、パステルカラーです~とか、
その都度、買い替えなきゃダメな世界って何?
翻弄され過ぎ。
軸がブレブレすぎ。
もっと、刑事コロンボくらい、ブレない人にならないとね。
本当にカッコイイってのは、そういうこと。
ブレない。
「THE・オレ」を確立していること。
自分のスタイルを持っていること。
ということで、
稲垣えみ子さん、刑事コロンボさん、ありがとうございます!
【追記】
一夜明けて。
稲垣えみ子さんの良さを全く伝えることが出来ていない気がしますね、我ながら。
えみ子さんの軽やかな生き様を、全然伝えてなかった。
確か、もっと素敵なエピソードがあったはずなんだが…。
ということで検索して発見。
私の過去のツイートを貼っておきます。
#稲垣えみ子 さん
— ネコ師匠@自由ネコ (@gattoliberoTW) 2016年7月19日
『無職になってから近所をチャリで移動中に「おーい」と手を振ったり振られたりする人がたくさんできた』
っていうエピソードが最高に素敵
「50歳、夫なし、子なし、無職」で手にした自由と希望https://t.co/j8fhgA7psH @d_davinci
無職になってから近所をチャリで移動中に「おーい」と手を振ったり振られたりする人がたくさんできた
これ、最高に素敵。