J-POPの歌詞に登場する現代人は非常に多忙です。
『陽のあたる坂道』を昇ったり降りたりして。
場合によっては時間短縮のために『自転車で駆けのぼる』こともしばしば。
ここで一つの疑問が浮かび上がってきますよね、当然。
なぜ日本の坂道には陽があたってしまうのだろう…?
ちょっと調べてみたいと思います。
お手すきの方はお付き合いください。
そもそも、日本には平地が少ない!国土の約7割が「山」だった…!!
驚愕の事実です。
日本の国土の約3/4(73~75%)くらいは、なんと「山地」だったんですねぇ…。
そうなると、必然的に「坂道」も増えるでしょうし、それに付随して「陽があたる」ケースも多くなる、というのも納得できます。
そういえば…。
ワタクシゴトで恐縮ですが、過去に「日本は山国だ。しかもゴリゴリの…!」と痛感させられたことがありました。
20代後半に、どうやって生きていけばいいのか全く分からなくなり、日本各地を自転車でさまよっていた時期がありまして。
当時はホントにもう頻繁に「THE・坂道」と格闘しておりました。
まぁ坂道というか、普通に「峠」っちゃ「峠」なんですけどね。
【関連過去記事】
これから旅立つ若者へ言っておきたい。いいか、お前ら。「平地」以外は「坂」だからな!
4周くらい回ってなんか非常に哲学的な話になってしまいましたが、実際の話、
「平地」以外は「坂」なんです。
平地以外、平地じゃないの。(さらっとJ-POPテイスト)
人間って、平地に住むんですよ。もちろん例外もありますが基本的には、広くて平坦な場所に、大きな街が形成されます。
メソポタミア文明や、エジプト文明なども、大河の流域の巨大な平野で発達しましたよね。詳しいことは知らんけど。(オレ、当時まだ生まれてないし)
脱線ついでに書いておきましょうかね。
「世界四大文明」っていう考え方、むか~し学校で習いましたけど、日本、中国、韓国以外では全然、ポピュラーではないらしいです。
詳しいことは知らんけど。
とにかく街(あるいは町)は多くの場合、平坦な土地で形成されるわけです。
ということは、町と町をつなぐ道路は、どうなっていますか?って話なんですよ。
日本の場合、「平坦な場所」と「平坦な場所」をつなぐ道のりは「平坦じゃない」わけです。
町と町のあいだは「UP & down」の繰り返しなのです。
逆に言うと、町と町をつなぐ道のりも平坦だった場合、そこも町になりますから。
すなわち…!
「平坦な場所≒町」
「町と町をつなぐ道のり≒坂道」
そう考えることができるわけです。
(個人差があります)
ということは、町から町へと移動する際、常にアップダウンを繰り返すことになるワケで、非常~~に果てしなく不毛なことをやっている感覚に陥ります。
「今メチャメチャのぼってきたけど、結局このあと、同じくらい降りなきゃダメなんだよね…」と考えてしまうと、何もかもがバカらしく思えてきたりします。
「この山の上の部分を削って、一番低い場所を埋めちゃえば、平坦になるんじゃね?」
こういう「ニュートンのリンゴ」的、かつ、「コロンブスのタマゴ」的な発想が、むくむくと頭をもたげてくるわけです。
「誰か、山削ってくれ!」僕は心の中で何度も叫んだけれど、その声は君には届かなかった…wow wow wow…。
さて。前フリが長すぎて離脱する読者が続出している気配も濃厚になってきましたので、話を「J-POP」に戻しましょう。
「陽のあたる場所」は、必ずしも坂道だけではない、というMISIA(ミーシャ)氏の主張。
ミーシャ氏のセカンドシングル「陽のあたる場所」のPV(プロモーションビデオ)を検証したところ、いくつかの「陽のあたる場所」を確認することができました。
このPVの主なロケ地は、大きく分けて以下の3ヵ所。
※あくまでも推測です
- 日本の名水で有名な川の上流にある滝つぼ
- 過疎の村で廃校になった小学校の校庭
- 山間部を流れる川の河川敷
この中で、目いっぱい「思いっきり陽のあたってる」ポイントをあげるとすると「廃校になった小学校」 ということになります。(個人の感想です)
ミーシャ氏が、廃校のグラウンドでの撮影の際に、日焼けを気にしてSPF値の高い、強力な日焼け止めを塗りたくった事は、容易に想像できます。
このPVから得られる教訓と言えば、もちろん
「陽があたっているのは、なにも坂道ばかりではない」
ということですね。
言い換えれば、
「我々はみんな、独りぼっちじゃない。人生に迷っているのは自分だけじゃない、みんな迷いながら生きているんだ」
そういうメッセージともとれるのではないでしょうか。
……とれませんか?
ああそうですか。
「陽のあたる坂道」といえば、ミスターチルドレンのイノセントワールドとかね、いろいろありますね。
Mr.Children(ミスターチルドレン)の「innocent world(イノセントワールド)」ね。
いわゆる俗にいうミスチルのイノセン。
他にもいろいろあるらしいですね。
私はあまり存じ上げていないんですが、検索してみると、出るわ出るわ。
坂道がもう、直射日光でエライことになってますね。
路面の照り返しがヤバいです。
ゴスペラーズも陽があたっちゃったんですかね、坂道で。
『Looking for your love』という曲。
「Do As Infinity」さんにいたっては、歌のタイトルがモロ「陽のあたる坂道」。
意外なところでは、スチャダラパーも、陽にあたってますね、坂道で。
「ソング・オブ・ザ・ヒル」という曲。
他にも、あんまり有名じゃないミュージシャンの方々も、ガンガンあたってます。
坂道で陽にあたりまくっております。
「えっ?坂道?そんなもん、とりあえず陽にあてておけ」
みたいな安易な風潮、ちょっとどうかと思いますけどね…。
ちなみに私の中で、もっともイイ感じで「あたってる」のは、つじあやのさんですね。
つじあやのさんの代表作「風になる」。
私はこの曲、超~~大好きです。ウソじゃなくて、ほんとマジで。
レンタルCD屋の100円ワゴンセールでCDをGETしちゃったくらいですから。
ホントにすごくイイ曲だから聴いてみて!
あれっ?ちょっと待って?
しばらく見ないうちに、現在のつじさん、髪を伸ばして…阿佐ヶ谷姉妹みたいになってない?
なんといっても、つじさんは「自転車で駆けのぼる」からね、陽のあたる坂道を。
非常に好感が持てます。
っていうか、これ、最後どうやって着地したらいいのかな。
自分でも何を書いているのかワケが分からなくなってきました。
迷った時は、もう一度現場に戻るのが捜査の鉄則。そもそも誰が最初に坂道に陽をあてたのか?
もうこうなったら「J-POP」どうこう言ってられませんよ。
背に腹は代えられません。
リスクを承知で、人類史上初の「陽のあたる坂道」を見つけ出してやろうと思います。
捜査途中の段階で、なんと山口百恵さんまでもがタイトル「陽のあたる坂道」という曲を歌っていることが判明いたしました。
1977年に発売したアルバム「花ざかり」の中に収録されています。
しかもこれ、
非常に興味深いエピソード付きです。
曲の中で「坂の上にある教会」が登場するんですが…これは実際に存在している「霊南坂教会」のことなんですね。
そしてこれがなんと、
のちに百恵ちゃん自身が、三浦友和さんと結婚式を挙げた教会なんですね~。
えっ?
ということはどういうことなんでしょう…?
「陽のあたる坂道をのぼる」というのは、暗に「結婚する」という意味を含んでいるんでしょうかね?
隠語?なんでしょうかね?
ミスチルが、陽のあたる坂道をのぼる前に
「もう一度キミに会えたらいいな~」
って感じで歌ってますけど、これって深読みすると、
キミ(もしくはボク)が、他の誰かと籍を入れる前に、もう一回会って(話し合って)ヨリを戻したいな~♪イノセントワールド~♪
っていうことなんでしょうか?
う~~む……。
完全に迷路にハマった気配。
山口百恵ちゃん以前に、坂道に陽をあてた人物を探し出すしかないですね。
イノセントワールドの件は放置しておきましょう。
ということで調査の結果…。
・・・・・・・・・
判明いたしました!
もっとも最古の「陽のあたる坂道」は1957年12月の可能性が大です。
1957年12月から1958年10月まで、読売新聞に連載された石坂洋次郎の小説のタイトルが、なんと「陽のあたる坂道」!!!
おそらくこれが、日本国内に現存する最古の「陽のあたる坂道」だと考えられます。
もしかすると今後、ジュラ紀、白亜紀などの地層からも「陽のあたる坂道」の化石や痕跡が発見され、歴史が大きく塗り替えられる可能性も無くはありませんが、現時点では1957年産の「陽のあたる坂道」が最も濃厚で程よく熟成されたものだと断言してよいでしょう。
何を言ってるのか、自分でもよく分かりません。
1957年から連載された小説「陽のあたる坂道」は1958年に石原裕次郎主演で映画化!
あらすじ
倉本たか子は山川大学主事に家庭教師の仕事を紹介され、九月の末、緑ヶ丘の坂道にある田代家を訪問する。汚れた服にふざけたような態度で出迎えた信次は「ぼくの憲法」とたか子の胸をさわり、たか子を激怒させる。
略
たか子とくみ子は川原で信次と民夫を引き合わせる。二人は殴りあったあと和解。
その後遊びに行ったキャバレーで踊っていると、信次は突然たか子に接吻、彼女への思いを叫ぶ。
石原裕次郎扮する田代信次がやりたい放題ですね。
傍若無人ぶりがはなはだしい。
なんなんすか、このあらすじ。
とりあえず、たか子のオッパイ揉んで、
たか子のアパートの隣に住んでる民夫をぶん殴って、
たか子に強引にチュー(ディープの可能性大)。
なんなんすか、この小説。
何が「ぼくの憲法」だ。
大丈夫なんすか。
いろいろと「セクシャル・ハラスメント・ナンバーワン」じゃないですか。
参考:「セクシャルバイオレットNo.1」は1979年発売の桑名正博の4枚目のシングル。
結局、この石原裕次郎の圧倒的なまでの破天荒ぶりが評価されて「陽のあたる坂道」というワードが市民権を得た、ということなのでしょうか。
上手くまとまりましたね!
石原裕次郎からの石原慎太郎、さらには豊洲問題まで、話を広げようと一瞬思ったんですが自粛しておきます。
今日はこのへんで。
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