【虹色のチョーク】従業員の7割が知的障がい者の町工場の話

昨日の夜、情報番組『Mr.サンデー』の中で、日本理化学工業の特集をやっていました。

日本理化学工業はチョークの製造でシェア1位の会社として有名なんですが、同時に、知的障がい者の雇用に力を入れている会社としても知られています。

現在ではなんと、従業員の7割が知的障がい者だそうです。

番組を観ていて、いろいろ思いました。

※うろおぼえです。

 

工場内で働いている大半が知的な障がいを持っている人々。そしてみなさん、当たり前のように定年退職まで勤め上げます。

いろいろと驚きました。

健常者と同じように働いている…というよりも、もしかすると、それ以上に働いているかも知れません。

 

職場の同僚(健常者の従業員?)がインタビューで語っていましたが、彼ら(知的障がいのある人)は、集中力がスゴイ、と。

 

一度作業に集中すると、単調で細かい作業でも正確に、2時間連続で続けることができるんだそうです。

 

おそらく、健常者であれば、ムラがあると思うんですよね。その日の気分によっては集中できないとか、全然やる気がおきない日があるとか。

でも、彼らはまるで、何というか機械みたいに正確に、淡々と、細かい作業をこなしていました。

一度集中したら、その度合いがスゴイ。

 

なんか勝手に「障がいがあるから職場でも足手まといなんじゃないか?」とか思ってしまいがちのような気がするんですけど、全然、そんな感じじゃなかったんですよね。

 

おそらく、適材適所というか、みんなそれぞれ、得意な作業があるんじゃないかと思います。

大切なのは

「従業員ひとりひとりに、それぞれが適したポジションを会社の側で見つけてあげられるかどうか?」

という事なのかなぁと思いましたね。

 

そして、知的障がいのある皆さんは、この工場で長く働いています。

みんなベテランです。

当たり前のように定年退職まで働くそうです。

 

いろいろと興味深い会社でしたよ、日本理化学工業

 

 

みんなそれぞれ、得意、不得意がある。やり方を工夫すれば、誰だって「居場所」があるのでは。

知的障がいのある従業員の中には、時計を見ても時間が分からない人もいたそうですが、その人の作業場には「砂時計」が置いてありました。

時計の文字盤を見ても、自分の作業の行程にどれだけの時間がかかっているのか、理解できない。

でも作業時に置いてある砂時計でその都度、確認すれば、ちゃんと仕事ができる。

 

数字が分からず、重さを計算できない人もいたそうですが、その人の作業場では、重さを数字ではなく「色」で分けていました。

この重さの物は赤色、こっちの重さの物は青色、みたいな感じですね。

そうやって会社側が、すこしだけ工夫することで、健常者と同じように仕事をこなせる。

 

 

みんなが少しずつ、小さな気遣いや工夫を持ち寄って、力を合わせる。

その程度のことだけでも克服できる困難って、実は世の中にいっぱいあるんじゃないか?って気がしました。

 

 

業績が好調な日本理化学工業は、工場の人員を2人増やすことにして、派遣社員を雇いましたが…

日本理化学工業のチョーク工場にやってきた2人の派遣社員(健常者)は、ビックリします。

「知的障がい者の会社だとは聞かされていませんでした…」

 

番組がインタビューした派遣社員をAさんとしておきます。(名前忘れた…)

Aさんは、40代前半だったかな、人間関係に疲れて、あえて派遣社員になった、と語っていました。

派遣なら、深く人と関わる必要がないから、とのこと。

 

ところが、知的障がいのある同僚が、ものすごくね、フレンドリ―なんですよね。

人懐っこいのです。

みんな、Aさんのふところに、土足でズカズカと踏み込んでくるのです。

 

人と関わりたくないAさん。

しかし、そんなことはおまかいなしの工場の人々。

休憩時間には、抱きついてくる者、必死に話しかけてくる者…。

 

中には、七夕の時の短冊に「派遣社員の人が辞めませんように」って書いてくれちゃう人もいたりして。

 

結局、Aさんらは10か月の契約期間満了ということで、工場を去ることになるんですが…

その時、工場のみんなはサプライズで「お別れ会」を開きました。

 

折り紙でつくった手作りのプレゼントをAさんらに渡す工場の人たち。

 

Aさんは、泣いてしまいます。

「人の心ってこんなにあったかいんだな…」

 

・・・・・・・・・

 

何このイイ話。

 

 

ほっこり。

 

 

番組内でも取り上げられていた「日本理化学工業」の会長、大山泰弘氏の名言を。

人間の究極の幸せは四つ。

  • 人に愛されること
  • 人に褒められること
  • 人の役に立つこと
  • 人から必要とされること

 

ちなみに…

分かったようなふりをするのは嫌なので正直に言います。

この名言は、まだ私には難しすぎてよく分かりません。

果たしてそうだろうか?という問いにまだ私なりの答えは出ません。(というか、おそらく一生分からんような…)

自分の身に覚えのない「痛み」には共感できないし飲み込めないというか。

「究極の幸せ」なるものがこの世に存在しているかどうかピンと来ませんし、ピンとこない以上、鵜呑みには出来ませんので…。

ディスってるわけではございません。

私がまだ「おこちゃま」なだけなのです。精神的に。

 

 

とにかく、非常~~~に味わい深い内容。 

いろいろと考えさせられました。

ありがとう!『Mr.サンデー』!

ありがとう!日本理化学工業

 

 

~日本理化学のもう一つの使命~
日本理化学工業は全従業員81人中60人が知的障がい者(内27人が重度の障がい者)が働いている、学校で使うチョーク製造を主とした会社です。(平成28年6月現在)

会社創立は昭和12年ですが、知的障がい者の雇用は昭和35年2人を雇用したのがスタートでした。このような障がい者多数雇用を目指したのは、禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」と教わったからでした。

障がい者雇用の取り組みについて/日本理化学工業株式会社